近年はカードローンも大きく様変わりし、WEB上での取引を利用する方が多くなってきました。
申し込みはもちろんのこと、契約後の借り入れも振込キャッシングを利用することで、ATM手数料を抑えようという方は少なくありません。
よって、カードローン全盛初期には必要なかった銀行口座が、申込時には必要となっています。
しかし、申込者の中には銀行口座が必要ないカードローンはないのかと考えている方も少なくないのです。
そこで今回は銀行口座なしで申し込めるカードローンはあるのか、そしてカードローン利用で銀行口座がもたらすメリット・デメリットにはどのようなものがあるのかを検証していきます。
口座なしでのカードローン利用のメリットは?
銀行口座が必要ないカードローンを求めている方がいるということは、それなりにメリットがあるからこそでしょう。
「銀行口座くらい別にどうでもいいだろ」という方もいるかと思いますが、そんな人にとっては今回の話は新しい発見となるかもしれません。
それでは銀行口座なしで申し込めるカードローンにはどのよなメリットが存在するのかを見ていくことにしましょう。
銀行口座なしで申し込めるカードローンのメリットとして考えられるのは下記のとおりです。
・カードローン利用履歴が残らない
・口座管理の手間が省ける
それではこれらメリットを詳しく解説していくことにしましょう。
申し込みの手間や時間が軽減できる
申込時に銀行口座の登録を必要とするカードローンは少なくありませんが、厄介なのは登録口座が指定されている場合。
これは預金事業を行わない消費者金融カードローンでは見られませんが、預金事業を行っている銀行カードローンではよくある話です。
申込先銀行の口座を持っていれば問題はありませんが、なければ口座を新たに開設しなければなりません。
口座開設には手間と時間が
今では驚くほど簡単に申し込めるネット銀行の口座開設が重宝されています。
WEB上から24時間365日申し込みでき、申し込みにかかる時間はほんの3分程度、その上、印鑑の登録も必要ないのですから本当に手間いらずの口座開設と言えるでしょう。
しかし、口座開設の申し込みには時間はかかりませんが、口座利用ができるようになるには最低でも1週間ほどの日数が必要になってきます。
これは口座利用ができるのをキャッシュカードが到着してからとしている銀行が多いためで、申し込みには手間と時間がかかりませんが、実質1週間の日数を費やすことになるのです。
となればカードローン申し込みができるのは、キャッシュカードが到着してからとなるので、借り入れを急ぐ方にとっては大きなデメリットとなってきます。
また申込先銀行が近隣にあるならば直接訪問して、口座開設を行うという手もあります。
これならば当日に口座開設が可能となるでしょうが、それでもいらない手間と時間をかけることには違いありません。
しかも、契約後に銀行口座が必要なサービスを利用する予定がない方にとっては本当に無駄としか言いようがなく、手間と時間だけがかかる無駄な作業となってくるのです。
となればカードローン申し込みで口座開設が必要となることが、いかにデメリットであるかがお分かりいただけるでしょう。
即日融資の可能性が高くなる!
カードローン申し込みをする方の中には、即日融資を目的にしている人も少なくありません。
しかし、口座開設が必要になるとすれば、その即日融資の可能性はほぼなくなってしまうと言ってもういいでしょう。
以前から銀行カードローンの即日融資サービスを求める声は多かったのですが、銀行カードローンは申込条件に自行口座の開設を求めるところが少なくありません。
これが原因の1つとなって、即日融資に対応できないところが多かったのです。
それとは逆に口座指定や口座登録を求めない消費者金融カードローンは即日のスピード融資が可能となり、これは今や代名詞とも呼ばれる代表的サービスとなっています。
銀行カードローンは金利が低いという大きなメリットがありますが、当日、お金を手にできる可能性はほとんどないといっていいでしょう。
しかも2018年からは審査方法の変更に伴い、審査時間が延長されることから、即日融資の可能性は全くなります。
となれば銀行口座なしで申し込めるカードローンのこのメリットは見逃すことはできませんね。
カードローン利用履歴が残らない
カードローン利用者の中には他人バレを嫌がる方は少なくありません。
特に家族に知られたくないという人は多いことでしょう。
現在は他人バレを防ぐためのさまざまな工夫がカードローン業者によって取られているため、気をつけておけば家族バレも心配いりません。
しかし、カードローン利用を銀行口座経由で行っていれば、その履歴は銀行通帳にシッカリと残されてしまいます。
これは特に既婚の方にとっては、配偶者の目が心配になってくることでしょう。
配偶者が通帳を見ることもあるでしょうし、見つかってしまえばその資金使途を問われることになってしまいます。
せっかく家族バレしないように細心の注意を払っていても、これでは何の意味もありませんよね。
口座管理の手間が省ける
新しく口座開設するとなれば手間がかかるかからないは別として、当然、口座管理をするハメとなってしまいます。
通帳や印鑑、キャッシュカードを管理しなければならないので、口座が増えた分、確実に面倒さは増えてしまうのです。
口座開設が不要であれば、そんな手間は必要ありません。
特に既婚の方にとっては、いきなり新しい銀行口座を持てば配偶者から「なんで?」と疑われるハメにもなりかねません。
銀行口座が必要ないカードローンにはこのようなメリットも出てくるのです。
押さえといて欲しいデメリット
銀行口座なしで申し込めるカードローンには以上のメリットがありますが、それとともにデメリットもあるのです。
カードローン利用は契約者のニーズに合わせた様々な借入・返済サービスを展開しているので、自分にあった最適な使い方ができる利便性の高さが1つのウリとなっています。
しかし、銀行口座を登録しないことで、下記のようなデメリットが発生します。
・口座振替による返済ができない
・ATM手数料の負担が発生する
これらは契約者の利用方法によっては、大きなデメリットとなるのでよく理解しておきましょう。
振込キャッシングが利用できない
銀行口座の登録をしないのですから、当然振込キャッシングは利用できません。
借り入れはもちろんのこと返済も銀行口座を介さない下記の方法で行うことになります。
・ATM
・店頭(カードローン業者によって対応の可否あり)
(返済)
・銀行振込
・ATM
・店頭(カードローン業者によって対応の可否あり)
まだまだ利便性の高いATM利用をメインとしている方が多いのですが、最近はWEB利用をする方も増えてきています。
よって、WEBを利用した借入・返済をするつもりであれば、銀行口座なしでの申し込みはデメリットとなってくることを覚えていきましょう。
口座振替による返済ができない
カードローンの返済方法の中で最もおススメなのが、手数料もかからず返済忘れもない口座振替です。
面倒な返済を手間なく行うには、この口座振替が最も有効でしょう。
しかし、これも銀行口座の登録がなくては利用できません。
ATM手数料の負担が発生する
登録した銀行口座を利用した借入・返済は手数料無料ですが、ATM利用時には自社ATM以外、利用手数料が発生するところが大半です。
ATMが利便性が高いと言われるのも、至る所にあるコンビニATMが利用できる点にあります。
しかし、コンビニATMは提携ATM扱いとなるため、利用時には下記手数料が発生します。
・1万円以下 108円
・1万円超え 216円
近年は手数料無料のところも増えてきましたが、基本的には上記手数料がかかると考えておいた方が無難です。
中にはバカにできない額になるケースも出てくるので、利用回数が多い方は注意が必要でしょう。
銀行口座不要で申し込めるカードローンは?
それでは銀行口座なしで申し込めるカードローンのメリット・デメリットを理解してもらったところで、実際に対応しているカードローンを紹介していくことにしましょう。
今回紹介するのは下記のカードローンです。
・オリックス銀行カードローン
・三井住友銀行カードローン
・アイフル
・アコム
・プロミス
特徴も合わせて解説しますので、銀行口座なしで申込みたいという方は、自分にあったカードローン選びの参考にしてください。
オリックス銀行カードローン
銀行カードローンは申込時に自行口座の登録を必要とするところが多いのですが、オリックス銀行カードローンは口座登録不要の数少ない銀行カードローンの1つです。
しかも、オリックス銀行の口座が必要でないという意味だけではなく、口座登録で受けられるサービスを求めないのであれば口座登録自体も必要ありません。
そこで心配となってくるのが提携ATM稼働台数。
しかし、オリックス銀行カードローンは提携ATMには抜群の対応力を誇ります。
提携ATM稼働台数が多数な上、なんと手数料無料!
実はオリックス銀行は自社ATMを持っておらず、利用するATMはもっぱら提携ATMとなるのですが、提携ATMの台数は全国で100,000台以上が稼働しており、下記の提携ATMの利用が可能です。
・三菱UFJ銀行
・三井住友銀行
・セブン銀行
・イオン銀行
・西日本シティ銀行
・ローソン銀行
・E-net
・ゆうちょ銀行
しかも、提携ATM手数料が無料ですから、口座登録を望まない方も安心して利用できます。
三井住友銀行カードローン
三井住友銀行カードローンの申し込みも銀行口座の登録は必要ありません。
三井住友銀行の口座を登録するかしないかの選択となります。
三井住友銀行の口座以外は登録する必要はありませんよというスタンスなのです。
よって、三井住友銀行の口座登録をしなければ、口座振替による返済方法も選べませんし、振込キャッシングはインターネットバンキングを利用した借り入れとなるため利用できません。
通常は他行の口座登録で利用できるサービスも、三井住友銀行では自行口座のみのサービスに限定されているのです。
提携ATM手数料は無料だが・・・
しかし、自社・提携ATMともに手数料無料なのは見逃せないメリットです。
しかも提携ATMは下記のように主要なコンビニが入っているので、利便性は高いと言えるでしょう。
・セブン銀行
・ローソンATM
・E-net
・ゆうちょ銀行
ですが三井住友銀行の口座なしで申し込んだ場合には、ローンカードによる借り入れしかできません。
ローンカードが郵送で到着するのは、最低でも2週間後となります。
少しでも早く利用したい方はカード受取方法を郵送ではなく、契約機で発行できるよう申し込むことを忘れないようにしましょう。
*三井住友銀行ローン、プロミス自動契約機の利用が可能。
アイフル
大手消費者金融の1つに挙げられるアイフルは消費者金融カードローンさながらの上限金利18.0%という高金利ですが、それを補うための下記サービス提供を行う利用しやすい消費者金融カードローンです。
・返済期間を長くて返済額の負担が減らせるサイクル制
また、スピード融資と自動契約機でのカード発行ができるので、即日融資の可能性が高いことも大きな特徴です。
しかし、口座を利用しない契約者にとって、ATMが有料なのはデメリットとなってくるでしょう。
ATM稼働台数は十分だが・・・
アイフルのATM稼働台数は全国で約1,400台に上り、提携ATMも下記のとおり利便性の高いところがい多いのが特徴です。
・三菱UFJ銀行
・西日本シティ銀行
・親和銀行
・セブン銀行
・イオン銀行
・福岡銀行(借り入れのみ)
・熊本銀行(借り入れのみ)
・ローソンATM
・E-net
しかし、利用するのに下記手数料が発生するのはデメリットとなってきます。
・1万円以下 108円
・1万円超え 216円
返済時のみ手数料のかからない下記方法を利用できますが、借入時の手数料は覚悟しておきましょう。
・Famiポート(ファミリーマート)
・Loppi(ローソン)
アコム
アコムもアイフル同様に即日融資、30日間無利息サービス、35日間返済のサイクル性を導入しているので、名実ともに大手消費者金融としてふさわしいサービスを展開しています。
しかし、提携ATMはアイフル同様に手数料が有料となってきます。
これはアイフル同様に口座なしで申し込む方には大きなデメリットとなってくるでしょう。
ATM利用はアコムATMおススメ!
提携ATM先は下記のとおり充実していますが、アイフルと同様の手数料がかかってきます。
・三菱UFJ銀行
・三井住友銀行
・セブン銀行
・イオン銀行
・ZEROBANK(愛知県、岐阜県のみ)
・西日本シティ銀行
・熊本銀行
・親和銀行
・第三銀行
・東京スター銀行
・クレディセゾン
・ローソンATM
・E-net
しかし、アコムは大手消費者金融の中でも一番多い自社ATMを稼働させており、その台数は全国で1,000箇所を超えています。
つまり、他の大手消費者金融よりも自社ATMが見つかりやすいのです。
そこでおススメなのが手数料を省くために手数料無料のアコムATMの利用。
少し面倒にはなりますがアコムATMは24時間営業ですから、利用するアコムATMを決めておけばその面倒さもなくなるでしょう。
プロミス
プロミスはアイフル、アコムと同様に即日融資と30日間無利息サービスが大きなウリですが、他にも下記2点において差別化を図っています。
・ポイントサービス
たった0.2%の差ですができるだけ低金利でと考える方には見逃せない金利差です。
また、無利息サービスは初回申込限定というのが一般的なのですが、ポイントサービスを展開しており、日々利用することで溜まっていくポイントを利用して再度無利息サービスが受けられる点は見逃せません。
しかし、口座なしで申し込む方のデメリットとなる提携ATMの手数料は残念ながら有料です。
提携先が多いのが魅力
下記がプロミスの提携ATMです。
・三井住友銀行
・第三銀行
・三菱UFJ銀行
・福岡銀行
・西日本シティ銀行
・熊本銀行
・セブン銀行
・ゆうちょ銀行
・イオン銀行
・親和銀行(借り入れのみ)
・横浜銀行
・広島銀行(借り入れのみ)
・東京スター銀行
・八十二銀行(借り入れのみ)
・ローソンATM
・E-net
カードローンの提携ATMは提携先が多いことが決め手です。
都市部だと主要ATMと提携しておけば問題ありませんが、ATMの少ない地方になれば提携先の多さがものを言ってきます。
提携ATMがなくて利用できなかったということを回避できるからです。
有料な点は他と変わりはありませんが、地方に住んでいる方や出張の多い方には大きなメリットとなってくるでしょう。