カードローンの利用に関する審査は申し込み時にのみ行われるわけではありません。
以下のタイミングでも審査が行われます。
- 限度額の引き上げを申請した時
- カードローン会社が途上与信を行う時
今回は上記のうち、途上与信について解説します。
カードローン契約後も定期的に行われる審査
途上与信とは、カードローン契約をしている利用者に対して、契約途中で定期的に審査を行い、利用者の信用状況を確認する作業のことをいいます。
借り手からしてみたら一度審査に通ってお金を借りることができたらそこで諸々の心配事は終了ですが、貸し手にしてみたら完済までは常にリスクと向き合っておく必要があります。
- 収入が契約時よりも大幅に下がってないか
- 契約後に他社から新たに借り入れしてないか
- 他社の返済を延滞してないか
といった個人の信用情報をチェックしているのです。
当然、審査ですから、借り手の信用情報にネガティブな要素が増している場合は限度額を減額したり、追加の借り入れを禁止したりします。
途上与信で要注意なケース
途上与信は貸し手のリスク管理の一つといいましたが、借り手にもそれなりのリスクがあります。
もしも、延滞を繰り返すなど利用状況が悪く、審査内容が芳しくなかった場合、最悪は強制解約の措置が取られる場合があります。
強制解約になるとその情報は信用情報に事故情報として登録されてしまいます。
さらに残債がある場合はその一括返済をしなければなりません。
もし、一括返済ができなければ、いつまでたっても事故情報は消えることなく個人信用情報機関に残り続け、各種ローン、クレジットカード、スマホの割賦購入などができなくなります。
ちなみに、事故情報が消えるのは、滞納状態が解消してから5年~10年程度です(機関による)。