近年は日本も国際国の様相が強まり、多くの外国人が在住しています。
在住外国人の職業や在日期間は様々ですが、日本に住んでいれば日本人と同様にカードローンを利用したいと思う方も少なくないでしょう。
しかし、自分が外国籍だからという理由で、申し込んでも利用できないと思い込んでいる方は多いのでは?
ですが外国籍の方でも条件さえクリアすれば、日本人同様にカードローン申し込みできるのです。
そこで今回は外国籍の方にも安心してカードローン申し込みしてもらえるよう、様々な心配事をひもといて説明していくことにしましょう。
金利(利率) | 限度額 | 年齢 |
1.7%~14.8% | 最高800万円 | 満20歳以上69歳未満 |
日本国籍を持たない外国人でもカードローン申し込みはできる!
カードローンは日本に在住している方に向けてのサービスです。
よって、日本人以外の利用を認めていないわけではありません。
実際にオリックス銀行カードローンの申込条件を見てみましょう。
・お申し込み時の年齢が満20歳以上69歳未満の方
・原則、毎月安定した収入のある方
・日本国内にご在住の方(外国籍の方は永住者または特別永住者の方)
・オリックス・クレジット株式会社または新生フィナンシャル株式会社の保証が受けられる方
上記内容から分かるように、申込条件として求められているのは下記の4点だけです。
・年齢制限をクリアしていること
・安定して収入が得られていること
・日本国内に在住していること
・保証会社の保証が受けられること
よって外国籍の方であっても「日本籍以外NG」とされていない限り、条件をクリアできていれば原則として申し込みできます。
カードローンは返済が発生するため、返済が可能な日本に住んでいることが条件となります。
「外国籍の方は永住者または特別永住者の方」とあるように短期滞在の外国人旅行者が申し込むことはできませんが、日本に在住していることが証明できれば外国籍がアダとなって申込NGとなる心配はないのです。
外国人のカードローン審査は厳しいの?
申し込みできるといっても気になるのはカードローン審査。
「申し込めても審査にとおりにくいのでは?」と審査結果を気にしている方は多いことでしょう。
しかし、カードローン業者からは「申込条件さえクリアできていれば外国人だからといって審査を厳しくすることはない」という回答があり、一般の申込者と同様の扱いだと明言しています。
ですが実際のところ、すべての外国人がそう対応されているとは言い難いのも事実です。
滞在状況によってカードローンの審査影響が違ってくる
外国人のカードローン申し込みで心得ておいてもらいたいのが、日本に滞在している状態が在住か在留かという点です。
これによって審査時の評価は間違いなく違ってきます。
在住と在留の違いをシッカリと理解しよう
厳密に言うと在住とは永住権を得て期間の制限なしに滞在している国に永住できる状態を指し、これら外国人には永住権もしくは特別永住権が許可されています。
これに対して日本に住んでいても永住権のない外国人は在住ではなく、在留しているという言い方となり、正確には在住者ではなく在留者と呼ばれます。
つまりずっと住み続けられるかどうかで、「在住」「在留」という2つの言葉分けがされているのです。
日本に住んでいる外国人は在留期間が下記のように定められており滞在期間が違ってきます。
・日本人の配偶者等 5年、3年、1年、または半年
・永住者の配偶者 5年、3年、1年、または半年
・定住者 5年、3年、1年、半年または5年を超えない法務大臣が個々に指定する期間
となればオリックス銀行カードローンの申込条件にあった、「日本国内にご在住の方」に当たらない在留者はカードローン申し込みはできないのでしょうか?
いいえ、カードローン申し込みでは永住権を持たずとも、在留権を持って中長期在留している外国人を在住しているとみなすケースも少なくありません。
その在留権を証明するのが在留カード。
以前は一定期間日本に在留する場合、外国人登録証明書が発行されていましたが、在留管理制度の導入に伴い外国人登録証明書に変わって在留カードが交付されるようになりました。
しかし、この在住か在留かで審査時に与える影響は大きく違ってきます。
在留カードは最長で5年ですから、無制限の永住者とは日本に住める期間に大差が生じるからです。
カードローンは完済が求められる!
カードローン利用はいわば借金ですから、当然、借金の完済が求められます。
しかし、カードローンはご存知のとおり高額借入となるほど返済期間は長くなるため、在住資格を持たない外国人は返済期間の長期化に対するリスクが高くなってしまいます。
在留期間が終了し、完済しないまま帰国するケースも予測されるからです。
スルガ銀行が47都道府県に対して2016年にインターネットリサーチした結果では、カードローン返済を完了期間の順位は下記の通りとなっています。
1位 | 1週間~1ヶ月以内19.5% |
2位 | 1ヶ月~2ヶ月以内14.2% |
3位 | 6ヶ月~1年以内9.7% |
4位 | 1年~3年以内8.8% |
5位 | 2ヶ月~3ヶ月以内7.1% |
6位 | 3年~5年以内4.4% |
6位 | 3ヶ月~6ヶ月以内4.4% |
8位 | 5年~10年以内3.5% |
8位 | 1週間以内3.5% |
10位 | 10年以上2.7% |
一番多いのは2ヶ月以内で全体の33.7%を占めていますが、半年を超えるケースは29.1%となっており、2ヶ月以内とほぼ変わらない数値となってきます。
となれば在留期間が5年、3年、1年、または半年となっている在留者の場合には、審査時にこの返済期間がネックとなってくる可能性を否定できないのが実情でしょう。
在留期間が審査に大きな影響を・・・
この在留期間に対する見解は各カードローン業者によって違ってきますが、半年や1年のような短い期間であれば審査ではマイナス評価となると考えておいた方がいいでしょう。
1年に満たない場合には、審査NGとなる確率は高いと理解しておいてください。
また審査通過したとしても、借入条件はかなり悪くなります。
在留可能期間で返済できる金額しか貸付しないというのが審査基準となってくるため、希望するような借入限度額が設定されることはありえません。
かなり低条件の借入限度額設定が行われると考えておきましょう。
在留の外国人の場合には、借り入れに対するシッカリとした返済計画が求められます。
現在の収入と在留期間を考慮して、下記の3点は明確にしておくことをおススメします。
・いくら借り入れするか
・毎月の返済額をいくらにするか
・いつまでに完済できるか
この点を明確化した上で、申込時にオペレーターに伝えるのもいい方法です。
返済能力と信用度の面でプラス評価となり、審査にもいい影響を与える可能性も期待できます。
また在留カードには在留期間が記載されており、今後いつまで日本にいられるのかが分かるようになっています。
更新予定があることを伝えても、審査時には現状の書類でしか判断してくれません。
記載されている在留期間は長いほど審査に有利となるので、残り期間が少なく、今後更新する予定があるのならば更新してから申し込んだ方が審査通過の確率は確実に高くなります。
この点も合わせて覚えておくようにしましょう。
日本国籍のない外国人の審査通過ポイントはコレ!
先ほど申しましたように外国人が審査通過しにくいのは、日本にどれだけ在留できるのかが影響しています。
半年や1年の短期在留では審査に落とされる確率も高くなってくるでしょう。
永住権を持つ外国籍の方であれば日本国籍がないことが審査に影響することはないでしょうが、永住権のない方はその在留期間が審査に大きく影響してくるのです。
だからといって審査通過できないわけではありません。
審査は在留期間のみで結果がでるわけではないからです。
そこで永住権のない外国籍の方がカードローン申し込みする際に、気をつけてもらいたいのが下記の3つです。
・毎月安定した収入がある
・在籍確認ができる
・契約書内容が理解できる程度の日本語の語学力がある
毎月安定した収入がある
これは外国人に限った話ではありませんが、すべてのカードローン審査において最も重要視されるのが毎月安定した収入を得ていることです。
しかし、収入に関してはその大小が審査で重要視されることはありません。
収入が低ければ借入限度額を低く設定して、収入に見合った借り入れしかできないようにすればいいからです。
重要なのは返済原資となる収入が、毎月安定して得られているかどうかという点。
また収入に関しては下記2つのポイントからも判断されるので、この点がどうであるかも審査に与える影響は違ってきます。
・現在働いているところの勤続期間
アパートやマンションなどの賃貸物件に住んでいれば自分の住所があることだけでなく、毎月チャンと家賃が支払われていることを証明できるので、それだけの収入を得ていると判断されます。
また同じ所へどれだけ働いているのかは、安定して収入が得られていると判断するための大きな判断材料となります。
勤続年数が長ければ長いほど収入が安定していると判断され、1年もしくは半年に満たない場合だと審査NGとなる可能性は高くなってくるのです。
在籍確認ができる
審査の最終的な要は勤務先への在籍確認が取れるかどうかです。
審査内容に問題がなくても、この在籍確認が取れなければ審査を通過することはありません。
申込時に記入した勤務先は、いわば返済原資となる給与の供給先となります。
よって、その勤務先に在籍していないとなれば、記入した年収は得られていないことになるので、一発で審査NGとなってしまうのです。
そうならない為にも申込先と在籍確認の日時を打ち合わせるなどして、在籍確認が取れないという事態だけは避けるようにしましょう。
契約書内容が理解できる程度の日本語の語学力がある
カードローン申し込みは全てが日本語で行われます。
中には外国語での表記があるとか、通訳を介した申し込みができると勘違いしている方もいるでしょうが、カードローン申し込みには契約書内容を理解できるだけの日本語の語学力が求められるのです。
これに足る語学力がない方は申し込みできないと考えておきましょう。
申込時に必要な書類は?
それでは次に申込時に必要となる書類について説明します。
基本的にカードローン申し込みは本人確認書のみでOKですが、外国籍の方の場合にも下記のいずれかの提出が求められます。
・健康保険証
・パスポート
普通に考えればパスポートを本人確認書として提出される方が大半でしょうが、運転免許証や健康保険証をお持ちならば、パスポートではなくどちらかを本人確認書として提出することをおススメします。
この2つは本人確認書としての信頼度がパスポートよりも高い上、これら2つを所持していることは在留期間の長さを証明することにもなります。
所持している方は必ずこれらを本人確認書とするようにしましょう。
また外国籍の方の場合は先に挙げたオリックス銀行カードローンのように、本人確認書と併せて下記の書類提出が求められることが大半です。
・在留カード
・外国人登録証明書
基本的には必須というわけではありませんが、必要となると考えておいた方が賢明です。
申込時には申込先の必要書類に何があるのかを、まず確認するようにしましょう。
消費者金融カードローンの方がおススメかも・・・
日本国籍を持たない外国人の方がカードローンに申し込むなら、銀行カードローンよりも消費者金融カードローンの方が門戸は広いというのが実情です。
銀行カードローン、消費者金融カードローンともに日本国籍を持たない外国人の申し込みをNGと謳っているところはなく、申込条件を満たしていれば国籍は関係ないというのが現状のスタンスです。
しかし、消費者金融カードローンに比べ銀行カードローンは、「永住権を持っている」ことが条件に加わっているところが多く見られます。
先に挙げたオリックス銀行カードローンでも「外国籍の方は永住者または特別永住者の方」という文言が申込条件に記載されているように、永住権がなければ申し込みさえできないケースが多く見られます。
この永住権に関する見解はカードローン業者によって違い、先に説明したように在留権があればOKとするところもありますが、この点は申込時に確認する必要がるでしょう。
ですが消費者金融カードローンを見ると「外国籍の方は、「在留カード」または「特別永住者証明書」をあわせてご用意ください。」と明記しているプロミスのように、永住権の有無が申込条件となっていないところが大半です。
実質年率 | 限度額 | 年齢 | その他 |
4.5%~17.8% | 500万円 | 18歳~74歳 申込時年齢が18歳・19歳の場合は収入証明書類の提出必須です。 高校生・定時制高校生・高等専門学校生は申込不可です。 収入が年金のみの方はお申込いただけません。 | 初めての方30日間無利息 ※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。 |
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 |
まずは確認が必要ですが、消費者金融カードローンの方が日本国籍をもたない外国人にとっては申し込みしやすい環境であることは間違いないでしょう。