アイフルといえば消費者金融カードローンというイメージが大きいことでしょうが、他にも多くの金融商品を取り扱う金融機関であり、これが同様に大手と称されるアコムやプロミスとの大きな違いとなっています。
その中でも近年注目されているのが「おまとめMAX」。
おまとめローンを検討されている方の中には、このおまとめMAXを検討したことがある人もいることでしょう。
申込方法はカードローンと同じで、WEB申込みや電話申し込みなど自分にあった申し込みができ、簡単な書類提出と必要事項の記入だけの簡単申込ですから申し込みやすいおまとめローンと言えるでしょう。
しかし、このおまとめMAXは同じアイフルの商品でもカードローンとは全く違う性質を持つローン商品のため、通常のカードローンと同じように考えて申し込むと後々悔やむハメにもなりかねません。
そこで今回はおまとめMAXの商品特徴を見ていきながら、アイフルのカードローンとの違いをシッカリと検証していきます。
現在、おまとめMAXを検討中の方はシッカリとその違いを理解して、メリットの高い借り換えとなる判断材料としてくださいね。
一番大きな違いはコレ。おまとめMAXは借入不可!
おまとめMAXを利用する際に一番よく理解しておかなくてはならないのは、通常のカードローン商品との利用目的の違いです。
カードローンは必要な資金を借り入れすることが使途目的となりますが、おまとめMAXは返済を進めることが使途目的となってきます。
つまりおまとめMAXは借り入れを目的としたものではなく、返済のみに特化した借金返済を目的としたローン商品なのです。
おまとめローンについて詳しく知ろう!
それでは今後の話の内容をよく理解してもらうためにも、まずはおまとめローンについてその概要を簡単に解説しておきましょう。
おまとめローンとは複数のローンを1つにまとめて借り換えることで、返済軽減メリットを生み出すローン商品です。
つまり、現在の返済に苦しむ方の負担を取り除き、返済可能な水準まで返済負担を軽減することが第一の目的となります。
その主なメリットは下記のとおりです。
・毎月の返済額が減る
・総支払い総額が減る
・返済計画が立てやすくなる
・総量規制に影響されない
これらメリットが機能することによって、返済負担の軽減を実現することを可能にしています。
現在の適用金利よりも低金利を適用し、それで得られる利息軽減によって毎月の返済額が減り、その支払総額も減るといった具合です。
しかもおまとめローンは総量規制に影響されないため消費者金融からも借り入れでき、借入先を一本化することによって毎月の返済が1つになるので返済計画も立てやすくなってきます。
おまとめローンは借入返済に苦しんでいる方にとって、利用しないと損をするほどの好条件が並ぶ魅力的な返済方法と言えるでしょう。
となれば利用しない手はありませんが、希望したからといって必ず利用できるというわけではありません。
利用するにはクリアしなければならない下記のデメリットが存在するからです。
おまとめローンはカードローンよりも審査が厳しい!
おまとめローンもカードローンと同様に利用するためには審査通過が条件となってきます。
そしてこの結果が利用できる人とそうでない人を選別することになってくるのです。
おまとめローン利用となれば複数社からの借り入れを行っている方が大半ですから、当然、借り換えするのに必要となる資金は決して安価なものではありません。
よって、高額借入対象の審査となるので自ずと審査基準は厳しくなり、審査難易度も高くなってくるのです。
おまとめローンは複数社借入をしている方にとって大きなメリットを生み出すローン商品ですが、利用するためには厳しいローン審査をクリアするハードルが存在ことをよく理解しておきましょう。
おまとめMAXは追加借入できない!
ここまでお話したおまとめローンの主な特徴は、アイフルのおまとめMAXにも共通している特徴となってきます。
よって、アイフルのおまとめMAXの概要は先に話した内容と全く同じだと考えてもらっていいでしょう。
ですがおまとめMAXで注意して欲しいのは返済中の追加借入。
おまとめローンを検討する方の中には現在の返済を楽にしたいと考える一方で、追加融資を望む人は少なくありません。
しかし、アイフルのおまとめMAXは返済中の追加借入はできません。
その点で言えば返済しながら追加借入もしたいという方には全く向かないおまとめローン商品となってくるでしょう。
おまとめローン商品は消費者金融や銀行から販売されているため各社その内容は違っており、その商品毎に違った特徴を持っています。
中には返済中に追加借入ができるタイプも見受けられますが、アイフルのおまとめMAXではそういった使途目的には対応していないのです。
しかし、この点を見過ごしたまま契約してしまう方も少なくありません。
この「借り入れできると思っていたのに」というのが、アイフルのおまとめローンを利用しして後悔することになる一番大きな原因となってきます。
ですがおまとめローンの返済中に追加借入をNGとしているのは、当然といえば当然の話です。
先程も申しましたがおまとめローンとなれば決して安価ではない借り入れになります。
その借り入れの返済中に追加融資を行い、返済負担を増やすなんてことはナンセンスとしか言いようがない所業です。
追加融資が返済負担となり返済問題を引き起こす原因となるのは明らかですから、普通に考えれば貸し手である金融機関が追加融資を認めないのは当然の話ですよね。
カードローンのアイフルだからきっと大丈夫と勘違いしていた方もいるでしょうが、この点は誤解のないようにシッカリと理解しておきましょう。
おまとめMAXの審査は?
それでは通常のカードローンとおまとめMAXの審査はどう違ってくるのでしょう。
先に申しましたようにおまとめMAXはカードローンよりも審査は間違いなく厳しくなってくるでしょう。
ローン商品の違いはあれ、融資審査の際に金融機関が重要視するのは返済能力です。
高額な借り入れほど高い返済能力が求められます。
返済能力とは「この人にお金を貸しても間違いなく返してくれる」という保証を計るための最重要項目です。
この返済能力は下記のようなものが基準とされ、その総合判断によってその有無が導き出されます。
・年収
・借入件数
・借入総額
・返済状況
カードローン審査の際もこれら項目は重要な審査基準として審査対象となってきますが、おまとめMAXの場合にはさらに慎重に審議が行われるのです。
年収は高額借入に見合ったものが求められますし、年収が十分だとしても他社借入があるならば返済余力に問題アリとなってしまいます。
また低額借入ならば審査通過可能なこともある返済状況の遅延も、審査通過の妨げとなる大きなマイナス要因となる可能性もあるのです。
以上の理由から高額借入となるほど審査は厳しいものになってきます。
おまとめMAX申込時にはこの点をよく理解し、申し込む前にまずは自己診断を下した上で、不利となる要因を排除しておくのもおススメの方法と言えるでしょう。
おまとめMAXを検討するタイミングは?
おまとめMAXは返済に頭を悩ます方にとって本当にメリットの高い返済方法ですが、「どのタイミングで利用するべきなの?」と考える人も少なくないでしょう。
しかし、おまとめMAXを利用するのに最適なタイミングを知るのには何も難しい考えを巡らす必要はありません。
返済に負担を感じた時がベストタイミングなのです。
特に借入先が複数あり、毎月の返済に精神的な圧迫を感じているようであれば、是非ともおまとめMAXの利用をおススメします。
返済に負担を感じる時とは?
それでは実際に返済が負担と感じるのはどのような時なのかを具体的に挙げておきましょう。
そのタイミングは下記のとおりです。
・毎月の返済が苦しいと感じるようになった
・以前よりも返済に充てる収入比が大きくなった
・返済により以前のような満足いく生活ができなくなったと感じる
・次第に返済が遅れがちになってきた
しかし、これら状況は返済問題を起こす一歩手前、もしくは既に遅延等の返済問題を引き起こしている末期段階です。
この状況は最悪化してしまっている状態ですから、仮におまとめMAXに申し込んだとしても審査に通らない可能性が高いでしょう。
返済が苦しいと実感した状態では、もはや手遅れというわけです
そこで知っておいてもらいたいのが最悪化する前のタイミング。
このタイミングならばおまとめMAXに申し込んでもマイナスとなる要因が少ないため、最悪な事態を招くことなく返済負担のない楽な返済が可能となります。
最悪化する前のタイミングとは?
おまとめMAXを利用するベストタイミングは状況が最悪化していない状態です。
そこでそのタイミングを見極めるためにも、おまとめMAXの検討をした方がいいという状態を挙げておくことにしましょう。
そのタイミングは下記のとおりです。
・複数社からの借り入れがあり、なおかつ借入限度額いっぱいの借り入れをしている
この状態であればおまとめMAXを検討することをおススメします。
借入額が高額であるほど利息負担は大きくなり、その借入先が多ければ多いほど負担はさらに大きくなってしまいます。
しかも借入先が高金利であれば支払利息が大きいため、毎月の返済額に占める元金充当額は小さく、借入元金はなかなか減らずにいつまで経っても返済が終わらない最悪の状況に陥ってしまうのです。
そうならないためにも、上記のような状態になった時には早急におまとめMAXの申し込みを検討するようにしましょう。
借入限度額はいくらまで可能?
おまとめMAXを利用する際にまず気になってくるのが借入限度額。
複数の借り入れを一本化しようという方が大半でしょうから、借り換えできるだけの十分な借り入れができるのかはおまとめMAXに申し込む際には重要なポイントとなってくるでしょう。
おまとめMAXの商品スペックは下記のとおりです。
金利 | 12.0%~15.0% |
借入限度額 | 最大500万円 |
審査時間 | 最短即日 |
総量規制 | 対象外 |
申込資格 | 20歳以上で安定継続した収入がある人 |
上記のようにおまとめMAXの借入限度額は最大で500万円ですから、複数社の借り入れをまとめるには十分な条件となっています。
しかし、これはあくまでも借入可能な上限金額であり、全ての方がこの500万円という借り入れができるわけではありません。
希望通りの借り入れをするには、アイフルの審査でその条件アリと認められる必要があるのです。
借入額は年収と他社の借入状況しだい!
先ほどおまとめMAXの審査はカードローンよりも厳しいものとなるとお話しましたが、借入限度額も審査結果によって決定されます。
おまとめに必要な金額が500万円だとしても、審査で500万円の貸付がNGと判断されれば希望どおりの借り換えはできません。
そこで希望通りの借り換えとするために重要になってくるのが返済余力です。
返済余力とは返済に回すことのできる収入がどれくらいあるのかという意味で、その判断基準には下記2つが大きく影響してきます。
・年収
・他社借入
年収は大きければ大きいほど返済に回せる額は多くなるので、基本的には年収が高いほど返済余力は高いと判断されます。
しかし、年収が高ければ返必ずしも返済余力が高いと判断されるわけではないのです。
その判断時に重要になってくるのが他社借入。
いくら年収が高くても他に返済を抱えていれば、額面通りの返済余力があるとは言えません。
年収500万円で300万円の借り入れがある人と、年収300万円で借り入れが一切ない人とではどちらが返済余力が高いかを比較すれば、もちろんその答えは後者の借り入れが一切ない人に決まっていますよね。
このように返済余力に見合った借り入れであれば、おまとめMAXの審査でもいい結果となる可能性は高いでしょう。
ですが現状の借り入れが年収に見合わない過分なものであれば、これは既に返済余力が超えていることからおまとめMAXで借り換えをしたとしても完済できる保証は低くなってきます。
おまとめMAXの審査で重要視されるのは、借り換えしたとして完済できるだけの返済余力があるかという点です。
よって、審査時に設定される借入限度額は年収と他社借入のバランスが大きく影響してくることになります。
おまとめMAXで借り換えを希望しても、借換対象の他社借入が年収に対して過分であれば審査NGとなる可能性はかなり高くなってくるのです。
金融機関が定める融資限度額は年収の30%から35%くらいが一般的なラインとなってきます。
公表しているわけではありませんが、おそらくアイフルの融資限度額ラインも大差はないはずです。
まずは現状の借り入れが過分なものとなっていないかを確認し、融資限度額ラインを超えているようであれば返済を進めてから申し込む方が審査通過は確実となってくるでしょう。