消費者金融の審査通過率っていくらくらいだと思いますか?
これは各社ともあまり公にはしていないデータですが、大手の消費者金融であれば調べることが可能ですし、業界団体は顧客に対するアンケート調査という形で公にしています。
業界団体によると約7割が審査可決
まず貸金業の業界団体が行ったアンケート調査によると、約69%の人が希望通りの借入ができたと回答しています。7割近くの人が借入できた、それも、"希望通りの金額で"ということです。
この調査はさらに細かいデータがあります。調査時点で借入残高がある人と、貸金業法の改正前に借入があったものの調査時点では借入残高がなかった人のデータです。そのデータによると、借入残高がある人の場合、希望通りに借入ができた人は約68%、借入残高がない人の場合になると約72%にもなります。
借金がない人⇒約72%の人が希望通り借入できた
ちょっと多いなという印象を持つ人もいるのではないでしょうか?そこで、大手消費者金融の審査通過率を調べてみました。
アコムやプロミスはどうか?
基本的に、審査の通過率はあまり公表はされないデータですが、上場企業の場合はIRデータとして公表されているケースがあります。
ここではアコムとSMBCコンシューマーファイナンスのデータをご紹介します。SMBCコンシューマーファイナンスはプロミスを展開しています。
SMBCコンシューマーファイナンスの新規貸付率は約41%
両社ともに40%台であり、このあたりになると現実味がある数値といえるのではないでしょうか?申し込みをした人の半分を切るくらいの割合です。
となると、業界団体との乖離が気になります。2割~3割の差はどこからきているのでしょうか?
数値が違ってくる要因を考えてみると、"そもそも調査対象の土台が違う"という点が挙げられます。その中でも一番大きい要因として考えられるのが貸金業者の範囲です。アコムやプロミスは自社のみのデータですが、業界団体の場合は利用者を対象にしていますからどこから借りているのかは不明です。おそらく、大手の消費者金融もあり、中小の消費者金融もあり、零細の消費者金融もあり、クレジットカードのキャッシングも含まれてきます。
大手よりは中小の方が一般的には審査が甘いと言われていますし、クレジットカードの場合になると金利は高いですが借りやすい環境になっています。新規カード発行も比較的ハードルが低く、一旦カード発行されると数十万円程度のキャッシング枠の利用は簡単です。
こうした理由もあって業界団体の方は借入できた人が多くなっているのだろうと思われます。
審査申し込みをする場合は自分のポジションを認識しておく
消費者金融などでお金を借りる必要がある人は、上記のようなデータを参考に、何を利用してお金を調達するのかを考えておくのも良いかもしれません。
基本的には全くの新規で申込みをする場合はどこであっても審査に通る可能性が少なからずあります。もちろん収入があることや過去に延滞歴がないことが重要な要素にはなってきますが、それらの条件をクリアしたうえでの新規申し込みであれば、銀行であれ消費者金融であれ審査には通りやすいといえます。
しかし、すでにどこかから借りていて、二社目、三社目での借入となると、審査の通過率は下がる傾向にあるといわれています。収入と借入とのバランスが取れてない人が増加するためです。
そのような人は大手だけでなく中小、零細の消費者金融も視野に入れていく、といったスタンスが良いと思われます。