ローンの審査をする際には、本人の収入状況や資産状況などと合わせて、それまでの借金と返済状況もチェックされます。この借金の状況と返済の状況のことを特に個人信用情報と言ったりします。個人信用情報はクレジットカードやカードローン、銀行ローンなどを利用すれば、金融機関が登録作業を行います。
『そんなこと聞いてない!』
と言いたい人もいるかもしれませんが、クレジットカードにせよカードローンにせよ、その他のローンにせよ、金融機関から配布される説明書や契約書には必ず『個人信用情報機関に利用履歴を登録しますよ』といった旨の記載があり、利用しているということはそのことに同意したことになるのです。
カードローンを利用したことがない人はたくさんいるかもしれませんが、クレジットカードを利用したことがない人はかなり少ないはずです。つまり、殆どの人は普通に生きていれば必ず個人信用情報が登録されるものなのです。問題は、延滞をした場合に事故情報としてトラブルの履歴が登録されることです。
延滞などの事故情報が登録されると、一定期間、ローン審査に影響を及ぼすことになり、必要な時にローンが組めないという状況になります。住宅を購入する時や事業で資金調達をする時など、大金を用立てる際にかなり不利(というかほぼ無理)になりますので注意が必要です。
個人信用情報が有利に働く場合もある
こう考えると怖い個人信用情報ですが、その逆のこともいえます。つまり、真面目に返済を積み上げていけば、それを評価してもらえ、審査が有利に運ぶこともあり得るということです。審査が甘くなるということではありません。審査をする側は端末上のデータでしか判断できないので、そこの情報が良ければ審査もかなり有利になるということです。延滞をするかしないかでまさに天国か地獄かといった極端な落差が発生することになりますから注意しましょう。