近年はカードローンといえば信頼性が高く低金利の銀行カードローンという認識が高くなってきたこともあり、カードローンに申し込むなら銀行カードローンをと考える方が多くなっています。
事実、ここ数年では銀行カードローンの貸出残高は消費者金融カードローンを大きく上回っており、カードローン市場でも銀行カードローンが占めるウェイトは非常に大きくなっています。
そして銀行カードローンの中でも多くの方に注目されているのが、メガバンクが提供するカードローン。
ですが銀行の中でもトップクラスの信頼度を誇る大銀行ですから、申し込んでも審査が厳しいのではと心配する方が多いのは当然のことです。
そこで今回はそのメガバンクの1つであるみずほ銀行カードローンの審査内容について、深く掘り下げていくことにしましょう。
みずほ銀行カードローンの概要
それではまずみずほ銀行カードローンとはどんなカードローンなのかを見ていくことにします。
カードローンは提供先によってサービス内容や貸付条件が大きく違ってくるので、いくらみずほ銀行がメガバンクだといっても、その名前に安心して何も知らずに申し込むことはおすすめできません。
まずはどのような貸付条件となっているのか、賢いカードローン利用とするためにも、そのスペックについてはシッカリと把握しておくべきでしょう。
みずほ銀行カードローンのスペック
みずほ銀行カードローンのスペックは下記のとおりです。
年齢条件 | 満20歳~66歳 |
職業 | 正社員、派遣社員、契約社員、パート、アルバイトなどの安定した収入がある人 |
借入限度額 | 最大800万円 |
金利 | 2.0%~14.0% |
申込方法 | インターネット、郵送、電話、銀行窓口 |
必要書類 | 本人確認書のコピー、および収入証明書(50万円超えの借入時) |
借入方法 | ATMおよびネットバンキング |
口座開設 | 必要 |
それではこれらスペックの中でも、押さえておいて欲しい下記について詳しく見ていくことにします。
・口座の有無について
・金利水準について
・利用限度額について
・収入証明書について
銀行カードローンの申し込みで一番面倒がられるのが、申し込み先の普通預金口座開設が求められる点です。
残念ながらみずほ銀行カードローンの場合は、この口座開設が必須となってきます。
口座開設はカードローン申し込みと同時に処理できるので面倒さは感じませんが、利用口座を自分の要望口座としたい方には不向きなカードローンとなってくるでしょう。
しかし、この口座開設には下記のようなメリットがあります。
・キャッシュカード兼用型
・自動貸越機能
ローンカードを普通口座のキャッシュカードと兼用できるので、余分なカードが増えるのを防ぐことができます。
またキャッシュカード兼用型にしておけば普通預金口座からの引き出し時に残金が不足していても、自動的に不足分がカードローン借入で補われる自動貸越機能が利用できます。
みずほ銀行を各種引落口座に指定しておけば、残高不足で遅延となることを防げるのは大きなメリットとなってくるでしょう。
銀行カードローンの一般的な上限金利は15.0%前後と言われているので、みずほ銀行カードローンの14.0%は低金利の部類に数えることができます。
基本的には初回申込時にはこの上限金利が適用されるので、できるだけ低金利を希望する方にはおススメの銀行カードローンと言えるでしょう。
銀行カードローンの特徴の1つが高い借入限度額で、中には1,000万円という驚くような借り入れが可能なカードローンも出ています。
みずほ銀行カードローンはそれには及びませんが、800万円という金額は銀行カードローンの中でも高いレベルとなるので、借入限度額には文句なしと言えます。
だからといって思い通りの借り入れが可能なわけではなく、融資審査において収入に応じた設定が行われます。
基本的には収入の3分の1が上限目安となってくるので、収入に見合わない過分な借り入れはできないと考えておきましょう。
みずほ銀行カードローンに申し込む際に必要になってくるのは本人確認書です。
しかし、借入希望額によっては収入証明書の提出も必要になってきます。
以前は銀行カードローンでは収入証明書の提出が必要ないという時代もありましたが、今では高額借入時には必ず提出が求められるようになりました。
みずほ銀行カードローンも同様で、50万円を超える借入限度額を希望する場合には、必ず収入証明書の提出が必要になってきます。
スムースな申し込みとするためにも、該当する方は必ず事前に準備しておくようにしましょう。
申込み方法~借り入れまで
それではみずほ銀行カードローンの申込み方法と借り入れまでの流れを簡単に説明します。
初めてカードローンを利用する方の中に、どうやって申し込めばいいのと言う人も多いので、申込方法とその流れを理解しておきましょう。
みずほ銀行カードローンの申込方法は、先に紹介したとおり下記の4つです。
・郵送
・電話
・銀行窓口
近年のカードローンは利便性の高い申込方法が多数用意されていますが、みずほ銀行カードローンにおいては、その方法となればインターネット申し込みとなってきます。
それではインタネット申し込みに焦点を置いて、申し込みから借り入れまでの流れを見ていきましょう。
申し込みから借り入れまでの流れ
インターネットからのみずほ銀行カードローン申し込みは、パソコンもしくはスマホ等の携帯から利用可能ですが、その大まかな申し込みから借り入れまでの流れは下記のとおりです。
- みずほ銀行カードローンHPの「インターネットからお申し込み」をクリック
- 必要事項を記入後、申込完了
- 審査および勤務先への在籍確認
- 審査結果がメールで届く
- 本人確認書等、必要書類の提出
- 契約
みずほ銀行の普通預金口座がない場合には、まずは口座開設が必要になりますが、それ以降は同じ流れとなります。
申し込みから契約までをインターネットで完了できるWEB完結申込ですから、みずほ銀行カードローンに申し込む際には一番おススメの方法となってくるでしょう。
申し込み時の記入事項等も難しいところはないので、初めての方でも戸惑うことなく申し込みできます。
しかし、申込時には下記の2点には注意が必要です。
・個人信用情報
・在籍確認
それではこれら2つの注意点について、簡単に説明しておきましょう。
これはみずほ銀行カードローンだけではありませんが、銀行の融資審査では必ず申込者の個人信用情報の確認が行われます。
個人信用情報とは個人の氏名、年齢住所といった基本情報の他に、他社借入や他社ローンの情報が記録されており、下記のように多岐にわたる細かな情報が確認できます。
・他社借入条件
・他社ローン条件
・返済状況
・債務整理の有無
これら情報は全て審査における重要確認事項となるのですが、特に注意してもらいたいのが金融事故情報です。
金融事故とは他社借入や他社ローンの返済における、下記のような状態を指します。
・度重なる遅延
・延滞
・強制退会
・代位弁済
・債務整理
これらは全て返済に問題のある行為で、審査時には返済能力なしと判断される情報となります。
よって、上記のような金融事故情報が個人信用情報に記録されている方は、みずほ銀行カードローンに申し込んでも決して審査に通ることはありません。
これら金融事故情報はブラックリストとも呼ばれ、金融機関では相手にできないと判断される根拠となるので、このような情報が記録されないように返済には注意するようにしましょう。
審査において欠かすことができないのが勤務先への在籍確認です。
消費者金融カードローンの中には救済措置として、在籍確認が取れない場合に限り、書類による在籍確認を行ってくれるところもありますが、みずほ銀行カードローンの在籍確認方法は電話のみです。
しかも、この電話による在籍確認が取れなければ、審査内容に問題がなかったとしても審査に通ることはありません。
つまり、この在籍確認が最終的な審査合否を決定する重要項目となってくるのです。
勤務先によっては連絡が取れない時間帯があるなど、連絡がつきにくい方もいるでしょうが、そういう方は申込時にその点を相談して、確実に連絡が取れる時間帯を決めるなどの対策を取るようにしましょう。
返済について
カードローンは年会費も必要なく、長期間に渡って利用することができる便利な借り入れ手段です。
しかし、それもこれも確実に返済を続けてこそです。
先ほど個人信用情報でも申しましたが、返済に問題があれば審査に通ることはできませんし、利用中でも問題アリと判断されれば利用停止や、利用限度額の減額、最終的には強制退会という処分が下される原因となります。
よって返済遅れがないようにカードローン業者には、できるだけ利便性の高い返済方法が用意されていることが望ましいのです。
それではその点においてみずほ銀行カードローンはどうかを判断するためにも、その返済方法について見ていくことにしましょう。
みずほ銀行カードローンの返済方法は?
みずほ銀行カードローンの返済方法は下記のとおりです。
・ATM
・みずほダイレクト
しかし、毎月の返済に関しては毎月10日に、みずほ銀行口座(返済用預金口座)からの自動引落しのみとなっています。
返済忘れがなく、手数料もかからないため、カードローン返済においては最もおススメの返済方法ではありますが、返済方法が自動引き落とししか選べないのは利便性においては大きなデメリットと言わざるを得ません。
それではなんで他の返済方法が用意されているのか、これは基本的には追加返済に利用するためというスタンスになっているようです。
みずほ銀行カードローンの返済方法には毎月決まった額を返済する約定返済と、それ以外に好きな額を返済する任意返済の2つの方法があります。
この返済方法の違いによって、利用できる返済手段が違ってくるというわけです。
それでは返済に利用する残り2つの返済手段について簡単に説明しておきましょう。
みずほ銀行カードローンで利用できるATMは下記のとおりです。
・みずほ銀行ATM
・提携金融機関ATM(三井住友銀行、イオン銀行など)
・ローソンATM
・E-netATM(ファミリーマートなど)
・セブン銀行ATM
・ゆうちょ銀行ATM
しかし、セブン銀行ATMとゆうちょ銀行ATMは借り入れに利用はできますが、返済に利用することはできません。
よって任意返済時に利用できるATMはこの2つ以外となってくるのですが、みずほ銀行カードローンのローンカードは下記の2つから選ぶことが可能です。
・キャッシュカード兼用型
・カードローン専用カード
提携金融機関ATM(三井住友銀行、イオン銀行など)においては、キャッシュカード兼用型の利用ができず、カードローン専用カードのみの利用となります。
この点をよく考慮して、どちらのタイプにするのかを決めることをおススメします。
みずほ銀行のインターネットバンキングサービスであるみずほダイレクトを申し込んでいる方は、みずほ銀行の普通預金口座を利用して任意返済することができます。
みずほ銀行を通常口座としている方は、このみずほダイレクトの利用がおススメです。
ATMからの返済はみずほ銀行ATMでも平日8時から18時以外の利用には手数料が発生し、ほかの提携ATMに至っては108円、もしくは216円の手数料が必要になります。
みずほ銀行カードローンは借り入れだけでなく返済においても、口座を利用した方法がメインとしているため、他のカードローン業者のようにATMを使った借り入れや返済に利便性を求めていないふしが見られるのです。
みずほ銀行カードローンの利用を検討している方は、この点はよく理解しておく必要があるでしょう。
賢く利用するには任意返済がおススメ!
基本的には返済額が決まった毎月の約定返済を確実に行えばカードローン利用に支障はないのですが、賢くカードローンを利用するならばススメしたいのが任意返済です。
みずほ銀行カードローンは銀行カードローンの中でも低金利ですが、カードローン自体、利便性の代わりに金利がやや高めとなる金融用品ですから、融資条件として考えれば決して低金利だと安心できるものではありません。
先ほど申しましたように、任意返済は下記どちらかの返済方法が利用可能です。
・みずほダイレクト
・ATM
任意返済は全額元金に充当されます。
毎月の約定返済よりも元金を減らすことができ、金利は元金にかかるので、余裕がある時に極力任意返済を進めることで支払利息を減額できます。
また元金返済を進めることで、完済までの期間も短縮可能です。
よって、賢くカードローンを利用するには、支払利息を減額できる任意返済がおススメなのです。
余裕がある時には任意返済を行う習慣を身につけましょう。