メガバンクの1つとして高い認知度を誇るみずほ銀行のカードローンは、銀行カードローンの中でも人気銘柄の1つです。
お金を借りたい人にとって、カードローンに申し込むなら消費者金融よりもより金利の低い銀行、銀行に申し込むなら地銀や信用金庫よりも規模が大きいメガバンクへと考える方は多いでしょうから、これも当然の結果と言えるでしょう。
しかし、みずほ銀行カードローンに申し込む際には1つだけ押さえておかなければならないポイントがあります。
それは返済方法です。
みずほ銀行カードローンの返済方法は、なんと自動引き落としの一択のみです。
利便性の高さとサービス満足度の向上のため、多くの返済方法を用意しているカードローンの中ではある意味際立った存在と言えるでしょう。
しかし、なんでみずほ銀行カードローンはこのような返済方式をとっているのでしょうか?
そこで今回はみずほ銀行カードローンに焦点を絞り、返済に関するあれこれを検証していくことにします。
みずほ銀行カードローンの返済方法は1つだけ!
みずほ銀行カードローンの申込時に1つだけ納得しておいて欲しいのは、返済方法が毎月10日の自動引き落とし一択だという点です。
しかも、引き落とし口座もみずほ銀行の普通預金口座に限定されているため、申込時には必ず溝ほ銀行の普通預金口座が必要になってきます。
カードローンの返済方法は多数用意されていのが一般的ですから、このみずほ銀行の対応は利便性にかけると感じる方もいることでしょう。
またATMからの申し込みをした場合には、自動引き落とし日は10日ではなく17日となります。
申し込みから契約までをインターネットで行えるWEB完結申込を利用する方が多いのですが、ATM申込をする方にはぜひ覚えておいてほしいポイントです。
このようにほかのカードローンとは一風変わった返済方法が特徴となるみずほ銀行カードローンですが、一見利便性にかけてたように見えるこの返済方法には隠されたメリットが存在します。
みずほ銀行カードローンの返済方法メリットとは?
その返済方法のメリットは下記の2つです。
・返済忘れの防止
・自動貸越機能が利用できる
敢えて返済方法をみずほ銀行の普通預金口座からの自動引き落としに限定することで、利用者に有益なメリットを生み出しています。
返済忘れの防止
自動引き落としによる返済方法は他のカードローンでも用意されていますが、申込時にこの返済方法を選択する方は決して多いとは言えません。
しかし、この返済方法は自ら返済処理を行わなければならない他のものと比べると、最も返済忘れが防止できるという大きなメリットが存在します。
一般的には利便性が高いATM返済を好む傾向が多いため自動引き落としはスルーされがちですが、みずほ銀行カードローンは返済方法を一択とすることで、返済忘れを防げる環境を利用者に提供しているのです。
後ほど詳しく話しますがみずほ銀行カードローンが、ATMを返済に用いていないわけではありません。
一括返済や繰り上げ返済には提携ATMやコンビニATMが利用可能です。
となればみずほ銀行は返済方法を一択とすることで、利用者の返済忘れ防止を未然に防ぐ狙いを持っていると考えるべきでしょう。
自動貸越機能が利用できる
みずほ銀行カードローンはローンカードを普通口座のキャッシュカードと兼用型にしておけば、普通預金口座からの引き出し時に残金不足でも、自動的に不足分がカードローン借入で補われます。
これを自動貸越機能と呼ぶのですが、返済や支払いの遅延を未然に防ぐことが可能になります。
口座引き落としにしていても口座残高がなければ何の意味もありません。
みずほ銀行カードローンはその問題点をも、自動貸越機能で見事に解消しているというわけです。
毎月の返済額は借入残高と金利で決まる!
カードローンは基本的にリボルビング払いが用いられており、みずほ銀行カードローンも同様です。
リボリビング払いは借入額によって違いはあるものの、利用者にとっては下記のようなメリットを生み出します。
・毎月の返済額が定額
・負担の少ない返済額
これらメリットはカードローン利用者数を増やし続けている原因の1つと考えられますが、注目してもらいたいのはそれと同時に下記のようなデメリットも生み出している点です。
・返済期間が長くなる
・支払利息が高くなる
実はこれらデメリットはひとえに、みずほ銀行カードローンが導入している返済方式が生み出した産物と言えるでしょう。
返済方式は残高スライド方式
リボ払いと一口に言ってもその返済方式はいくつもあり、みずほ銀行カードローンが採用しているのは残高スライド方式になります。
なんだか難しい言い回しですが、簡単に言えば借入残高に応じて毎月の返済額が変わる返済方式を指します。
実際にみずほ銀行カードローンの借入残高ごとの返済額を見てみましょう。
50万円以下 | 10,000円 |
50万円超過~100万円 | 20,000円 |
100万円超過~150万円 | 30,000円 |
150万円超過~200万円 | 40,000円 |
200万円超過~250万円 | 50,000円 |
借入残高によって毎月の返済額が変わっているのがお分かりいただけるでしょう。
しかし、ここで注目してもらいたいのは、毎月の返済額に利息分が含まれているという点です。
みずほ銀行カードローンで100万円の借り入れをしたとしましょう。
この場合の毎月の返済額は20,000円となりますが、返済時に金利が発生しなかったとすれば、返済回数は50回となります。
ですが14.0%の金利が発生した場合の返済回数をシミュレーションすると下記のようになります。
・返済総額 1,537,829円
・総支払利息 537,829円
実に多くの利息が発生していることがお分かりいただけるでしょう。
100万円の借り入れをしても毎月20,000円という負担の少ない返済額が設定されている点は、利用者にとっては大きなメリットとなってきます。
しかし、借入額の5割以上もの利息が発生するのは大きなデメリットとしか言いようがありません。
金利は審査基準をもとに判断された審査によって決定されるので、低い金利が設定されれば利息が減る可能性はありますが、それでも利息が半分になるような大幅な減額は望めません。
それではなんでこんなに高い利息が発生してしまうのでしょうか?
これはもちろんカードローンならではの高金利の影響もあるのですが、毎月の返済額を抑えることで返済期間が長くなっていることが一番の原因だと考えられます。
返済は借り入れした元金返済が0円となれば完済となりますが、毎月の返済額を抑えることで元金返済が少なくなり、それによって返済期間が長くなっているのです。
しかも金利は元金に対してかかってくるため、元金が長く残るほど多くの利息が発生することになります。
返済額には利息が含まれる!
また毎月の定額返済の内訳は下記のとおりです。
・元金返済充当額
・利息支払い充当額
毎月の返済額が低く設定されている上、そこに利息が含まれているので、さらに元金返済額が少なくなる仕組みとなっています。
毎月の返済負担を考えれば返済額は少ないことに越したことはありませんが、この返済方式にはなかなか元金返済が進まず、返済期間が長くなり、その結果、支払利息も自ずと高くなるという側面を併せ持ちます。
カードローン返済にはこういったデメリットがあることをよく理解しておきましょう。
賢く利用するためのおススメ返済方法
カードローンの返済デメリットは、利用者の心がけ次第で解消することが可能です。
そこで心がけてほしいのが繰り上げ返済。
繰り上げ返済は毎月の定額返済とは別に任意の金額を返済する方法で、返済額はすべて元金返済に充当されます。
毎月の返済のように利息が含まれないため、確実に元金だけを減らすことができます。
先程も申しましたが元金の返済が進めば支払う利息は少なくなるので、早めに元金返済が行えるこの方法は賢い返済方法と言えるでしょう。
また借入残高を一気に返せるならば一括返済もおススメです。
この方法なら大幅に支払利息を減額できるので、余裕がある方は是非この返済方法がおススメになります。
みずほ銀行カードローンは返済負担の少ない返済額が1つのメリットではありますが、その返済に頼ってばかりでは借入額の返済はなかなか進みません。
みずほ銀行カードローンを早く完済するには、余裕がある時に繰り上げ返済を用いた返済を行うことが最もシンプルな鉄則となってきます。
利用時にはこの点をよく頭に叩き込んでおくようにしましょう。
返済方法は2種類
毎月の返済方法は自動引き落としのみですが、繰り上げ返済と一括返済では下記の返済方法が利用可能です。
・みずほダイレクト
・ATM
みずほダイレクト
みずほ銀行のインターネットバンキング「みずほダイレクト」に登録しておけば、24時間365日いつでも返済可能で、手数料も一切発生しません。
処理は銀行営業時間内となるので、平日の15時以降、土日祝日、振替休日の返済受付は翌営業日扱いとなる点には注意が必要ですが、みずほ銀行の普通預金口座があれば誰でも申し込めるサービスです。
みずほ銀行カードローン利用者は繰り上げ返済や一括返済に備えて、是非「みずほダイレクト」に登録しておきましょう。
ATM
繰り上げ返済や一括返済時には下記のATM返済が可能です。
・みずほ銀行
・E-net
・ローソン
・セブン銀行
・ゆうちょ銀行
カードローン専用型のローンカードをお持ちの方は上記すべてのATM利用が可能ですが、キャッシュカード兼用型をお持ちの場合には、ゆうちょ銀行ATMからの返済は行えません。
この点には注意しましょう。
返済シミュレーションでまずは返済計画を考えよう!
みずほ銀行HPにはみずほ銀行カードローンの返済シミュレーションが用意されています。
返済シミュレーションは下記3つのパターンに応じたシミュレーションが可能で、利用者の返済希望条件に合わせた返済イメージを確認することができます。
*返済シミュレーションURL
https://www.mizuhobank.co.jp/loan/card/term.html
・返済期間シミュレーション
・返済回数シミュレーション
・返済金額シミュレーション
それではこれらシミュレーションでどのような計算結果が得られるのかを、簡単に説明しておきましょう。
返済期間シミュレーション
入力するのは下記の3つです。
・利用限度額
・借入額
・適用金利
この条件を記入してシミュレーションすれば、数秒で下記の結果が表示されます。
・返済回数
・返済総額
・支払い総利息
希望する借入額の返済期間がどのくらいになるのか、そしてほかの返済条件はどうなるのかを知りたい方に最適のシミュレーションとなります。
返済回数シミュレーション
入力するのは下記の3つです。
・借入額
・毎月の返済額
・適用金利
この条件を記入してシミュレーションすれば、数秒で下記の結果が表示されます。
・返済回数
・毎月の返済額
・返済総額
・支払い総利息
希望する借入額に対して返済回数の要望があり、その際の返済条件を知りたいという方に最適のシミュレーションとなります。
返済金額シミュレーション
入力するのは下記の3つです。
・借入額
・返済希望月数
・適用金利
この条件を記入してシミュレーションすれば、数秒で下記の結果が表示されます。
・返済回数
・毎月の返済額
・返済総額
・支払い総利息
希望する借入額に対して返済回数の要望があり、その際の返済条件について知りたいという方に最適のシミュレーションとなります。
みずほ銀行カードローンの返済遅れへの対応は?
カードローンを利用していく上で一番注意しなければならないのが返済です。
毎月返済日に確実に返済することが契約上で取り決められた決まりごとになるので、返済遅れは基本的には契約違反となる行為となります。
カードローン業者によってその対応は違ってきますが、返済遅れにはそれ相応のペナルティが課せられることになります。
それではみずほ銀行カードローンでは、返済遅れにどのような対応をするのかを説明していきましょう。
遅延損害金の発生
みずほ銀行カードローンでは返済が遅れると約定返済日の翌日から、返済遅れの日数に応じた遅延損害金が発生します。
遅延損害金は下記の計算式で求められ、みずほ銀行カードローンの遅延損害金年率は19.9%に設定されています。
よって借入残金50万円で30日の返済遅れの遅延損害金は下記のとおりです。
50万円×19.9%÷365日×30日=8,178円
この遅延損害金は本来ならば支払う必要のないものである上、金利も19.9%と高くなるため支払額も馬鹿にできません。
返済忘れ等で返済が遅れた場合には、できるだけ早めの返済を心がけるようにしましょう。
返済遅れが長引くと・・・
返済が遅れても数日で返済すれば遅延損害金は発生しますが、大したダメージとはなりません。
しかし、返済遅れの期間が長引けば話は変わってきます。
みずほ銀行も返済を求めるために下記のような手段で催促を開始します。
・携帯電話への催促連絡
・郵便での催促
しかし、この段階で返済が行われず、さらに返済遅れが長引くと宅速という事態に発展し、下記のような手段で督促が行われます。
・自宅電話への督促
・会社電話への督促
・督促状の郵送
映画やドラマで見るような執拗な取立てが行われるわけではありませんが、督促が始まると家族や会社にもバレる可能性が高いので周囲への信用に影響が出てきます。
こんな状況に追い込まれる羽目にならないためにも、長期の返済遅れだけは避けるようにしましょう。