お金を借りる場合に一般的に使われるのがクレジットカードです。
こちらはショッピングの時に使えるだけでなく、キャッシング機能もつけておけば現金も借りられますし、ポイントサービスが意外にお得に使えたりもします。
しかし、便利なクレジットカードも誰でも持てるわけではなく、中には審査に落ちてしまう人も少なからずいます。
なぜ落ちるのか?
クレジットカードの審査に落ちる理由は人それぞれですが、大まかにまとめると以下のようになります。
ブラックリスト(事故情報)
よくあるのがブラックリストに載っているからというものです。
ブラックリストとはいわゆる事故履歴のことで、たとえば他社で借りたお金の返済を延滞してしまうと、その延滞履歴が事故情報として掲載されてしまいます。1日、2日遅れただけでも、それが3度、4度となってくると事故情報扱いになってしまうので注意が必要です。
その他、過払い請求をしたばかりに事故情報として登録されていたというケースもまれにあるようです。ただし、この場合は正式な手続きを踏めば登録内容を消せることもあるということです。弁護士に頼めば対応してくれるようです。
この事故情報は6年程度は登録され続けますので、一度登録されてしまうとその期間中は新たな借入をすることができなくなります。
勤務状況など
仕事や住居に関することで審査落ちする場合もあるようです。たとえば、無職(休職中含む)であったり、働いてはいるけど賃金の安いアルバイトやパート勤めであったりする場合です。さらに正社員であっても勤続年数が短いとやはりクレジットカードの審査には通りにくくなります。一般に、クレジットカードの審査はそのあたりの属性に対する基準が厳しいと言われています。
また居住年数が1年未満と短いというのも決定的ではありませんが、不利は不利だと言われています。
既に複数枚所持している
次によくあるのが申し込み時点で複数枚所持しているというものです。クレジットカードはあちこちで勧められますので、その都度作っていると手元に3枚も4枚もあることになります。さらにそれらをフルに使ってしまっていると、さすがに新たにカードは作れないというような状況もありえます。
また、ちょっと話はそれますが、クレジットカードは使ってなくても枠があるだけで借入しているものとして扱われたりもします。
例えば、
A社のショッピング枠30万
B社のショッピング枠30万
C社のショッピング枠30万
となっていると、すでに3社で90万の借金があるのと同じような見方をされるわけです。さらにそれらに30万ずつのキャッシング枠がついていると90万円プラスで合計180万円の借金がある、というような見方をされるわけです。
これは主に住宅ローンなどの審査の時に響いてきますし、利用していないクレカは持っているだけでいろいろなリスクも出てきます。不要であれば解約しておきましょう。
また、クレジットカードのキャッシング残高がある場合は、総量規制の影響も受けます。総量規制とは年収の3分の1以上の融資を禁止する規制で、ショッピング枠は総量規制は関係ありませんが、キャッシング枠は総量規制の対象となります。上記の例でいえばキャッシング枠総額が90万円あるということはそれを使っていてもいなくても90万円の借入があり、年収270万円以下の人は総量規制で新たな借入ができなくなるということです。
申し込みブラック
次にありがちなのが短期間に複数の申込みをしていることです。
クレジットカード会社が審査する際、個人信用情報機関に登録されている情報を必ず参照します。この情報にはクレジットカードの申込み情報も逐一登録されていきますので、たとえば昨日申し込んだ内容がそのまま情報として参照できたりします。
もし、3枚、4枚と立て続けに申し込んでいると、
たくさん借りて自己破産しようとしているのでは?
という見方もされかねません。中には一定期間内に複数枚のクレカを申し込んでいるということだけで自動的に審査で落とすところもあるという話ですから、立て続けに申し込むのはやめましょう。
ちなみに、この申込み情報が個人信用情報機関に登録されているのは大体6か月間といわれています。つまり、一社に落ちると6か月間は間を空けた方が良いということです。6カ月待って、前回とは違うカード会社に申し込んでみるのが得策ですが、多くの場合そこまでは待てません。
ではどうするか?
クレジットカード会社がダメでも、銀行のカードローンなどなら審査が通る可能性があります。なぜなら審査自体が全く別ですし、総量規制の対象外なので収入の3分の1までしか借りられないという縛りもなくなるからです。
個人信用情報機関に事故情報が掲載されているとさすがにカードローンも無理ですが、そうでなければ試してみる価値はあるといえるでしょう。
無利息で借入できる場合がある
審査から利用開始までが早い
銀行カードローンは総量規制の対象外
コンビニATMでも利用できる
クレジットカードの手数料よりも金利が低いことが多い