総量規制対象外のカードローン

こんにちは。
金融ライターのpuraです。
今日は、総量規制についてお話してみたいと思います。

総量規制とは?

総量とか規制とか、何となくとっつきにくいイメージの言葉ですよね。
しかし、その内容は比較的単純です。

総量規制とは、借りる人の年収の3分の1以上の貸し付けを禁じる規制のことを言います。

もし、あなたの年収が300万円だったとしたら、あなたが借りれる金額はその3分の1、つまり100万円が限度ということになります。そのため、消費者金融や信販会社はどこもそれ以上は融資をしてくれません。

総量規制は、かつて借金返済のために自転車操業で借金を繰り返し、多重債務者が増えたことを背景に導入された規制で、これは借り手である利用者ではなく、貸す側である企業に義務づけられています。

つまり、消費者金融やクレジットカード会社（信販会社）に課されている規制ということです。

キャッシングとはいわゆる消費者金融やクレジットカード（信販会社）から現金を借りること

お金を借りる手段はいろいろありますが、お金を貸すことを事業としている会社から借りることをキャッシングといいます。

大雑把にまとめてしまえば、消費者金融からお金を借りること、クレジットカードを使ってお金を借りることなどがキャッシングになります。

一方、カードローンというのは、個人向け無担保融資のこと全般を指すことが多く、ローンカードと呼ばれる借入専用カードを発行してもらい、限度額の範囲内で何度も繰り返しお金を借りることができるローンを指します。

もっとも、キャッシングも同様の形であることも多々あり、利用者側から見て、キャッシングとカードローンの間に明確な違いはありません。しかし、誰（どこ）から借りるかということには大きな違いがあります。

消費者金融も信販会社も貸金業者

消費者金融やクレジットカードを発行する信販会社は法律上、貸金業者として分類されています。貸金業者は貸金業法によって様々なルールが決められています。

一方、消費者金融同様にカードローンを扱っていても、銀行は貸金業者には分類されていません。銀行は銀行として分類され、銀行法の規制を受けています。貸金業法は関係ないのです。

実はこの違いが、お金を借りる側にも大きな影響を与える場合があります。それが総量規制です。総量規約とか総量規則という人もいますが、正式には総量規制といいます。

総量規制は貸金業法で取り決めのある規制です。つまり、すべての消費者金融や信販会社に対する規制です。
借入先を探している人の中には、総量規制対象外の消費者金融を深している人がいますが、そういった業者は存在しません。総量規制を無視して年収の三分の一以上貸し付けてしまうと、罰せられてしまうからです。それでもかまわないと貸してくれる業者があるとすれば、それは法律無視のヤミ金ということになります。

一方で、銀行は総量規制の対象外となります。これは先ほども述べたとおり、銀行は銀行法で規制されていて、貸金業法も総量規制も関係ないからです。

ただし、消費者金融であっても、"一方的に利用者の利益にしかならない融資"であれば、消費者金融でも総量規制外の融資を実施することが可能です。具体的にはアイフルのおまとめローンなどが該当しますが、この場合、カードローンのような使い勝手はありません。また、銀行のカードローンほど金利も安くはありません。

総量規制が気になる人は消費者金融ではなく銀行融資

というわけで、総量規制が気になる人は、消費者金融ではなく、銀行の融資を検討すべきなのです。

既述のとおり、消費者金融では総量規制によって年収の3分の1という制限がかかってしまいます。それ以上の融資を希望しても、貸金業者側も法を無視してまでは融資をしてくれるわけではありません。

となると必然的に銀行に目が向きます。銀行ならば総量規制対象外。年収を気にすることなく申し込みをすることができますし、銀行サイドも総量規制を理由に門前払いすることもありません。

今現在、すでにどこかから借り入れをしているというような場合は銀行のカードローンが選択肢になってきます。

総量規制Q&A