日本で一番大きなメガバンクである三菱UFJ銀行がカードローン『バンクイック』の金利が改定しました。以前は
4.6%~14.6%
だったのが、2016年7月25日からは
1.8%~14.6%
となっています。
下限金利が4.6%から1.8%に下げられたわけです。かなりの引き下げですね。
なぜ急にと思われる向きもあるかもしれませんが、実は金利の改定はここ数年のカードローンの流れでもありました。
先鞭をつけたのは管理人の記憶では住信SBIネット銀行ではないかと思います。
今の住信SBIネット銀行のカードローンの名称は『MR.カードローン』といいますが、昔はネットローンと言っていました。プレミアムコースとスタンダードコースがあるのは同じですが、金利が、
プレミアムコース 4.0%~10.0%
スタンダードコース 14.8%
となっていました。それが、金利の改定を行い、現在では
プレミアムコース 2.49%~7.99%
スタンダードコース 8.99%~14.79%
にまで引き下げられています。
スタンダードコースはそうでもありませんが、プレミアムコースの金利の低さは飛び抜けた低さであったために人気が急上昇したわけです。
そして、そうした状況に対抗するためか、他行も金利の引き下げを行うようになりました。みずほ銀行、オリックス銀行、楽天銀行、横浜銀行などです。
さらに昨年あたりからは大手の消費者金融も金利の見直しに走りはじめ、SMBCモビットとアコムが下限金利の引き下げを行っています。
そうした状況下であっても三菱UFJ銀行は利率を見直すことなくきていたのですが、ここにきて下限金利を一気に1.8%まで引き下げてきました。これで金利での勝負で他行の上をいった感じです。
この利率がすごいところは、限度額の最高が引き上げられてないままに金利が下がっている点です。
たとえば、住信SBIネット銀行の場合は利率が4%の時の最高限度額は700万円でした。
しかし、現在では最高限度額は1000万円にまで引き上げられています。
つまり、たくさんお金を融資した場合に2%前後の利率になるようにしているわけです。現実問題として1000万円もの限度額で契約するのは結構高いハードルですが、条件を満たせば1.89%にまで金利が下がる可能性があるために申し込みは急増しました。
一方、三菱UFJ銀行の場合は限度額最高は500万円のままです。
つまり、かたや限度額1000万円で2.49%(条件満たせば1.89%)、かたや限度額500万円で1.8%という金利環境になっているわけで、その差はかなり大きな差だといえます。
こうした状況ですから、今後しばらくは三菱UFJ銀行を選ぶ人が増えると思われます。メガバンクの規模感があって金利も国内トップクラスの低金利。
選ばない理由はないくらいのすごいことです。