アイフルがタイに進出~タイの消費者金融事情

消費者金融のアイフルがタイの金融企業であるAIRAキャピタルと合弁会社をタイに設立することで合意、先日調印式が行われました。

合弁会社の名前は『AIRA&アイフル』。資本金は10億バーツ(約35億円)。資本金の出資比率はアイフルが49%、AIRAが30%となっています(他に投資家からの投資あり)。

AIRAはタイの上場企業で、グループ会社とともにタイで金融グループを形成しています。

それにしてもいきなり35億円の資本金とはすごいですね。
タイの消費者金融業界は日系企業が大手の一角を占めているのですが、その資本金を調べてみると、

EASY BUY Public Company Limited(伊藤忠とアコムの合弁会社)が39億バーツ

AEON THANASHINSAP(イオングループ)が2億5000万バーツ

Capital OK Company Limited(オリックス49%出資)が18億7500万バーツ

となっており、資本金だけなら大手に匹敵する規模になります。

ちなみに、タイの消費者金融業界では、個人向け無担保ローンの年利は28%、カードローンは18%という上限が決められています。また、業者によっては金利以外にもお金を引き出す際に手数料がかかる場合もあるようです。手数料はタイの中央銀行によって“引き出す額の3%未満でないとならない”と取り決められています。このあたり、日本と比べると割高かもしれません。

ただ、タイでは昔から知り合いや地元の有力者から借金する行為がそれほど珍しいことではなく、金融機関から借金することも日本人と比べて抵抗が少ないそうです。
ゆえに、消費者金融業界ではタイを魅力的な市場ととらえる向きもあるのかもしれません。

ちなみに、タイ商業会議所大学が実施した世帯調査アンケートによると、「貯金あり」と回答した世帯は49%。一方、「借金あり」と回答した世帯は75%にもなります。元々タイは貯蓄率が比較的高い国と言われていましたが、この結果を見ると、それ以上に借金する率も高いということができます。そしてその傾向は近年高まっており、借金世帯数についても前回(2010年)調査時よりも増加しています。(前回56.6%⇒今回74.8%)

借金額は一世帯当たり平均で約22万バーツ(77万円)で返済額平均は1万3000バーツ(4万5000円)です。借金の理由は土地や自動車などを筆頭に何等かの消費によるものが半数を超えています。

あと、タイの個人向けローンも日本でいう総量規制のような規制があります。具体的には収入の5倍を超えた借金をさせてはならないそうです。日本の場合は3倍ですから日本よりは若干ゆるいといえるかもしれません。

日本の有力企業がこぞってタイの金融機関に出資しているのにはそうした背景も見え隠れします。

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