昨今にわかに注目を集めているふるさと納税制度。この制度は、ふるさとや応援したい自治体に寄付をすることで現地の特産品をもらえたり住民税が控除されたりと、何かとお得の多い制度です。
NHKニュース7でふるさと納税制度について特集されていました。
一昨年(2012年)の寄付総額は130億円にもなったそうです。しかし中には税収が減少しているところもあるそうです。
和歌山県高野町の場合
ふるさと納税を増やす取り組みに力を入れている自治体です。先月から空海にちなんだ品をお礼にする取組を始めたそうです。ちなみに空海とは高野山を開いた人です。弘法大師とも言いますね。
品物は空海の生誕地である香川県の讃岐うどんやゆかりのある京都の和菓子など83種類もあるそうです。
この取り組みがウケたのか、ふるさと納税額は昨年の9倍近くにもなる見込みとのことです。
和歌山県高野町 平野嘉也町長の話
『住民や高野山ファンが気安くなる施策に使っていきたい。』
静岡県磐田市の場合
この町のお礼の品は静岡名産のうなぎ。
昨年度の納税額は4495万円でこれは静岡県1位の額です。しかし最初から順調だったわけではありません。
ふるさと納税が始まったのが平成20年。翌21年度の磐田市の納税額は78万円でした。なおかつ、磐田市民が別の自治体に寄付をするケースが目立ったそうです。しかも、ふるさと納税は住民税の控除対象であるため、納税額78万円に対して控除額が149万円と、税収が減る結果になっていました。
こうした状況を受けて魅力ある特産品を揃えるなどの制度促進を図ってきた結果、今のような状況になったようです。
実は、このような事例は少なくないようで、都道府県を対象にNHKが調べたところ、じつに24もの都道府県で控除額が寄付額を上回り税収が減ってしまっているとのことでした。
福井県の場合
福井県では、この秋、福井城の修繕費の寄付を呼びかけたそうです。お礼は瓦や壁板の裏に名前やメッセージを書く権利です。ちなみに福井県知事である西川氏はふるさと納税を提唱した人物でもあります。
西川福井県知事の話
『今が本来の趣旨に戻っていくタイミングだと思う。』
『制度の認知度をもっと高めてほしいと思う。』
【ふるさと納税情報サイト】
ふるさとチョイス
やはり、お礼が魅力的なところに人気が集中しやすいようです。もちろん住民税などの控除も魅力的ですが、何かもらえるというのはそれにプラスしてお得感が高いですね。
お肉、海鮮、フルーツなど魅力的なお礼が満載です。自治体が頑張っている今が狙い時かもしれません。