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法人の銀行口座が作れない!起業1年目が断られる理由とおすすめの対策。

口座を作ってナンボの銀行で信じられない話。

起業したての1年目。
会社を作ってやる気満々で銀行に法人口座を作りに行ったら、窓口の銀行員から

「申し訳ありませんが当行での口座開設はお受けできかねます。。。」

何か悪いことでもしただろうかと胸に手を当てて考えてみるも心当たりは何もない。

だってそもそも設立したての会社なんだから良いも悪いもありません。実績ゼロです。

実績ゼロだと銀行口座も作らせてもらえないの?

でもこれ、みずほ銀行や三菱UFJ銀行などのいわゆる都市銀行ではわりとある話なんです。

銀行が口座開設を断る理由ってなんでしょうか。

目次

法人口座開設を銀行が断る怪

銀行に口座開設を断られると、

「融資じゃないよ、口座だよ!?」

と思わず突っ込みたくなります。

確かに、クレジットカードなど、お金を借りることができるようなサービスなら断られることはよくある話です。

VISAなんかかなり厳しいですよね。
2年、3年と決算書を提出して黒字じゃないと申し込みしても審査落ちです。

アメックスなら知人の紹介とかあれば1年目の法人でもカード発行してくれるケースがありますが、基本はVISA同様、創業期のクレジットカードはNGです。

しかしこのケースの理由はカンタンですよね。

これから事業を開始する、海のものとも山のものともわからないようなところにお金を貸しても、思うように売り上げを作れず倒産するんじゃないかっていうリスクが少なからずあるからです。

中小企業庁の事業の存続・倒産と再生というページを見ると、会社の創業1年目の生存率は72.8%。つまり、3割弱の会社が1年目に廃業となっているわけです。

特に、数が多い個人事業形態に絞ると、事業所の生存率は62.3%にまで低下します。4割近い事業所が1年以内に廃業ということで、こうなるとおいそれとはお金を融資するわけにはいかないわけですね。

しかしこれはクレジットカードの話。

銀行口座では以下のような事例があります。

銀行で法人口座開設を断られた口コミ

実際にはこんな声があります。

法人を作ってすぐにみずほ銀行に出向いたら、口座開設はできないとのこと。
なぜかと聞いても審査内容を教えてくれることはなかったが、思うに、設立1年目の会社はまだ信用度を確認する資料がないので口座開設を断っているのではないか。

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かつて、三菱東京UFJ銀行(今の三菱UFJ銀行)で口座を作ろうとしたら断られた。他の銀行で口座開設していて取引実績があればいけるといわれ、地元の地方銀行で口座を開設したが、その後面倒になっていっていない。

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事務所を借りる際に銀行口座が必要なので早めに口座開設しようと某大手銀行で口座開設の手続きをした。提出書類もあらかじめネットで調べて用意していたが、ほぼ門前払いに近い扱いだった。
口座開設できないと事業もスタートできないのに無体なことをする。

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銀行が法人口座開設を断る理由

ではなぜ、銀行が口座開設を断るかと言えば、それは

銀行口座が悪用されるリスクを回避するため

です。

悪用というのは要するに犯罪に口座が使われること。

違法に手に入れたお金から足がつかないようにする資金洗浄、いわゆるマネーロンダリングや、お年寄りの被害が深刻な問題となっている振り込め詐欺などです。

こうした犯罪に銀行口座は不可欠。

しかも法人口座であれば、個人だとすぐに疑われるような大金の入出金も難なくできてしまいます。

つまり、悪い人たちは法人口座を欲しがっていて、銀行側はそうはさせじと、

「出来立てで営業実績のない会社の口座は作らせません」

といった方針を取ることがあるわけですね。

逆に言えば、実体があって問題の会社であると証明できればどの銀行でも喜んで口座開設させてくれます。

設立1年目でも法人口座を開ける銀行

以上見てきたように、法人1年目で銀行口座を作るのは、都市銀行では少しハードルが高くなります。

でも、利用する側から見れば、銀行口座はどこでもいいですよね?

銀行は都市銀行ばかりではないですし、都市銀行に口座を持ってなければ事業がやっていけないということは基本的にはないはずです。

ということは、創業期であれば、都市銀行ではなく他の形態の銀行にまずは口座を作って取引実績をだしていけばよいということになります。

銀行種類別の特色

銀行といっても様々な種類があります。純粋な銀行となると「〇〇銀行」というように銀行の文字が入っていますが、信用金庫のように厳密には銀行ではないものの、利用者側から見た実体はほぼ銀行というものもあります。
こちらではそういった銀行の特色を大まかにみていきます。

都市銀行、地方銀行、信用金庫、ネット銀行という区分けくらいは意識しておいた方がより便利に銀行を使えると思います。

都市銀行
三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行など。
都市部を拠点に全国展開している大手銀行。個人も多く利用するが、大企業も顧客に抱えており、大口の融資やコンサル、役員派遣などを行うことも。
日本の銀行の中では信用度は一番上。
地方銀行
各都道府県レベルで営業している。個人の他、地元の中小企業も顧客に抱える。基本的に拠点を中心にした営業エリアを設けており、エリア内に住んでいるか勤務していないとサービスが受けられない。
信用金庫
地域密着型で銀行と違うのは営利目的ではない点にある。この中では一番規模が小さい。顧客は個人の他、地元の中小企業や個人事業主などがメイン。
ネット専業銀行
インターネット上でのみ営業している銀行。支店は持たず、契約や手続きはネットを介したやりとりや郵送で行う。
拠点を構えてないため固定費が安く、その分、手数料などを安く設定している。普段使いの利便性は高いが社会保険料の振替など公的な金銭のやり取りは扱ってないことも多く、そこが不便。

どうしても都市銀行で法人口座を開きたい場合は

どうしても法人口座を都市銀行に開設したい場合は、順番を意識すればおそらく大丈夫です。

順番というのは

1.地方銀行や信用金庫で口座開設
2.地方銀行などでの実績を持って都市銀行へ

ということです。

都市銀行が一年目の法人に口座開設を認めないのはどんな会社なのかの実体の確認が取れないからです。

地方銀行で数か月取引実績を作ってそれを資料として提出すれば、口座開設のハードルは一段下がります。

起業1年目の銀行口座開設は具体的にはどこが良いか?

では、企業1年目に向いている銀行はどこになるのか、ざっとピックアップしてみました。

地域密着で創業1年目でも親身になって相談できるという点では地方銀行や信用金庫も良いですが、これらの銀行はネットバンキングなどの整備が遅れており、使い勝手という点ではネット銀行に一歩も二歩も譲ります。

そうでなくても少額の出し入れが多くなる創業1年目ですから、ネットにつながったパソコンさえあればどこにいても振込などの手続きが簡単にできるようにしておくのがベストな環境だといえます。

ジャパンネット銀行

口座開設までの期間約 1か月
口座維持手数料 なし
振込手数料 ジャパンネット銀行内54円
他行あて3万円未満172円
他行あて3万円以上270円
その他 ネット銀行の草分け。
早くからセキュリティ対策に取り組んでいる。

楽天銀行

口座開設 3週間前後
口座維持手数料 なし
振込手数料 楽天銀行の口座同士無料
他行あて3万円未満165円
他行あて3万円以上258円
その他 サービス利用で楽天ポイント付与される場合も。
ネットショップなど多数相手の商売むき

ゆうちょ銀行

口座開設 1か月以上
2か月かかったという口コミもあり
振込手数料 ゆうちょ銀行内5回まで無料
6回目以降115円
その他は
他行あて5万円未満220円
他行あて5万円以上440円

住信SBIネット銀行

口座開設期間 約2週間~3週間
口座維持手数料 無料
振込手数料(税込み) 住信SBIネット銀行宛て50円
他行あて3万円未満160円
他行あて3万円以上250円
その他 振込手数料が楽天銀行、ジャパンネット銀行よりもさらに安い。
インターネットバンキング(ネット振込)が24時間365日可能
固定電話なくても口座開設可能
口座を作っておくだけで、いざというときに融資が受けられる「dayta」

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