保険は上手に使うと人生のリスクに対する対処となり、安心を買うことができます。しかし内容がよくわからないといわれるままに加入してそのままという人も多いのではないでしょうか?
そこで、女性視点での保険の選び方についてまとめます。
目次
生命保険
人生につきものの最大のリスクに対処するのが生命保険になります。
人生には、誰もが避けることができないリスクがあります。「病気やけが」「老い」そして「死亡」です。3大リスクともいえるこれらのリスクに対処するのが生命保険ですが、もう少し細かくみるといろいろな注意点が浮かんできます。
死亡保障
死亡保険金は、万一のときに残された遺族の生活費をカバーすることを念頭にしなければなりません。それには家計にしめる収入の割合を勘案することが肝要です。家計の収入のメインが夫の場合は妻の保障はせいぜい葬儀費用程度でも問題ないと思われますが、最近は共働き夫婦も増加していますので、そうした場合には夫と同等に金額設定をしておく必要があります。
もちろん稼いでいる金額にもよりますが、夫婦で家計を維持しているような場合は住宅資金や教育資金なども相応に負担しているはずですから保障も相応に金額設定しておかないと大きな負担を残すことにもなりかねません。
医療保障
昔は何か怪我や病気で入院する際にはそれなりの日数がかかってしまうのが普通でしたが、最近では医療の進歩に伴い、入院の平均日数は短くなってきています。この動向を踏まえて医療保障を考えるならば、1日目からきちんと給付金が支払われるタイプのものが時代に合っているといえるでしょう。実際、選ばれているのはそうした保障がついているもので、給付金も日額1万円、支払限度日数も60日というタイプが多くなっているそうです。
もちろん、例外もありますが、例外に対処するにはピンポイントで対処できるものが必要です。
乳がんや子宮がんなどはホルモン治療が行われますが、これには多くの日数がかかるのが常です。こうした状況に対応する保障としては一時金がでるものや、通院費用も保障してくれるものが人気です。先進医療特約といったオプションもピンポイントで対処できるので要注目です。
基本的には、主契約はできるだけ無駄を削ぎ落としてシンプルにし、困った時の助け舟として特約を更かしていけば保険料も安く抑えることができます。
老後の保障
老後の生活に不安を感じている人は少なくありません。老後の生活費にいくら必要なのか、いろいろなところで調査が行われていますが、実態としては夫婦で22万円~25万円程度、ゆとりをもった老後生活となると30万円~35万円程度必要といわれています。
老後の生活資金としては公的年金がありますが、これもいくらもらえるのか、いや、本当にもらえるのかといったところで不安を感じている人は少なくないようです。
公的年金が頼れないのであれば自力でなんとか、、、という人のニーズに応えるのが貯蓄性の高い保険です。
自分たちの老後にはどの程度の生活費が必要なのか、そして公的年金は夫婦合計でいくらもらえるのかといったところを試算し、足りない部分を保険で賄おうという考え方です。
保険ですから当然早ければ早いほど月々の負担は少なく準備できます。なかなか意識が向かないものですが、できれば就職したタイミング、遅くとも結婚したタイミングで漠然とでも老後を意識した人生設計をしておいたほうが後々不安な思いをしなくてもすみます。
人生のステージに合わせた保険選びをする
保険はその時その時の生き方にあわせて保障内容に変化をつけることができます。働き出したばかりの若い世代と、定年間近の中高年では重視する内容も異なってくるわけです。ここでは人生ステージに応じて重視すべき保障についてご紹介します。
独身時代
結婚前の独身時代は病気にかかった場合の保障や結婚~出産まで医療保障を重視した保険選びが良いといわれています。
最近は子宮頸がんの若年化が指摘されていますし、病気しなくとも結婚して出産する際を想定して帝王切開や異常分娩への備えをしておくと安心です。
何より、若いうちに加入しておけば保険料も安くて済みますし、その後、貯蓄性の高い保険に見直すという選択肢も比較的に簡単に選ぶことができます。
子育て世代
子育て世代も医療保障重視です。もしも子育ての真っ最中に入院などの事態になれば家族の生活は激変してしまいます。主婦が入院するということは、即、外食の増加や家事の停滞といった状況を引き起こしてしまいます。当然、家計への影響は大きな問題となりますから、日額1万円程度の入院保障をつけておきたいところです。保険料的に厳しければ保障額を下げるのもやむを得ませんが、全く保険なしという状況は避けておきたいところです。掛け捨てでも保険料の安い共済保険なども検討するとよいでしょう。
熟年世代
子供の教育関連の出費が一段落する頃が保険を見直す良いタイミングです。この世代になると老後の生活も考慮した保険選びをしなければなりません。具体的には医療保障、老後資金、死亡保障の3点を重視できれば満点です。
医療の進歩で今後は高齢化社会から超高齢化社会へと変化していくといわれています。長生きするのは良いことですが、年を取ればどうしたって病気のリスクは上がってしまいますし、医療費の負担も増加していくでしょう。健康なうちに終身保険やがん保険に加入しておきたいところです。