『ニュースな晩餐会』でスマホに入っている電子マネーを本人に気づかれることなく抜き取ってしまう"電子マネースリ"の手口が紹介されていました。
内容は、ゲストが5000円分の電子マネーがチャージされたスマホを持って立っているだけで、近くにいるスリがそのスマホから電子マネーを1000円分抜き取るというものです。
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5000円がチャージされているスマホを使用します。電車の中というシチュエーションです。
ゲストはいつも入れているところにスマホをしまいます。一人はバッグ、一人はズボンのポケットに入れていました。
犯人役の人は、まず女性ゲストのとなりにしばらく立ちます。
次に男性ゲストのとなりに移動して座ります。
電車の中という設定なので、『次の駅に到着した』というアナウンスが流れて検証終了です。
その間わずかに一分。一分で犯人役の人は女性ゲスト、男性ゲストから1000円分ずつ電子マネーを抜き取っていました。
どういうカラクリになっているかというと、犯人役の人は背中にパソコンを背負い、パソコンにつなげたカードリーダーを左手の手首付近に装着していました。
左手のカードリーダーをバッグやズボンのポケットに近づけて電子マネーの情報を読み取り、決済をしていたわけです。『コンビニのレジと同じ仕組みになっている』ということでした。
ただ、番組を見る限りでは装備が物々しいような印象も受けます。大きめのアウターを着てごまかしてはいますが、実際にやるとなると背中にパソコンの形が浮かび上がって周囲の人の視線を集めるかもしれません。
さらに、カードリーダーで読み取りをするとなるとそれなりに密着をさせないといけません。番組でも結構密着させてます。
左手をバッグに密着させてます。
こちらはズボンに密着させてます。
これって満員電車でもない限りはかなりの確率で相手に不振がられるのではないでしょうか。満員電車の中なら密着するのが不自然ではないので確かに要注意ではありますが、そうでなければ近くに寄ってこられるとやはり不自然です。
対策としては
・電子マネーの機能をロックしておいて使うときだけオンにする
・電磁波遮断カードを使う
といったことが有効だということでしたが、番組を見る限りではスマホの位置を工夫するだけで防げるような気もします。たとえばバッグの中であれば外側ではなく自分の身体側にしまっておくとか、ズボンではなく胸ポケットや内ポケットに入れておくとか。
いずれにしても、番組でやっているような手口で電子マネーの抜き取りが可能であることは間違いないことです。念のためでも気を付けておくべきでしょう。