『L4YOU!プラス』で退職金の賢い使い方について特集されていました。
内容について簡単に言うと、
『退職金で住宅ローン完済なんてもったいない!』
というものでした。
この話をしていたのは元メガバンク支店長をしていた菅井敏之さんです。
ちなみにこの方が書いた本は今、17万部を超えるベストセラーになっています。
住宅ローンというのは、借り手にとって、とても有利な条件で利用できる借金なんです。
例えば、金利。
世の中にある代表的なローン金利と住宅ローン金利を比べてみると、
ローン別平均金利比較
カードローン 3%~18%
自動車ローン 3%~7%
教育ローン 2%~4%
住宅ローン 0.7%~1%前半
というように、圧倒的に低い金利で借りれます。
しかも返済期間も非常に長い。つまり、長期間、非常に低金利で借りれるわけです。
さらにローン減税で今は条件付きながらさらに還付金までありますし、住宅ローンには団体信用生命保険という生命保険替わりになる保険までついています。この保険はローン契約者がローン返済途中で死んだら、残りのローンはチャラになるという内容の保険です。
退職金を手元に残しておけば、万一、ローン契約者が完済前に亡くなっても、ローンの残りは保険でチャラになりますし、退職金は家族に残せます。
退職金で完済してしまえば、保険金は当然ありませんし、退職金もなくなっているか大幅に目減りしています。
この差は非常に大きいんじゃないですかって話です。
別に無理を言って返済を引き延ばしてもらっているわけでもないのですから、返済は返済計画通りにしていけばよいのです。
菅井氏は番組の中で
『キャッシュイズキング』
と言っていました。
借金があっても、キャッシュを持っている人の方が信用力はあるということだそうです。
借金も預金もある人と、借金も預金もない人、どちらを銀行は優遇するかといえば、間違いなく借金もあるが預金もある人なんだそうです。
老後は収入が減りますから、何が起こるかわかりません。ローン返済がままならないなら仕方ありませんが、そうでないならまとまったお金は預金に回しておいた方がよいようです。
とにかく、お金をすぐに用立てることができる状態を作っておくことは金銭的・精神的ゆとりにもつながりますし。
ゆえに、退職金を住宅ローンの完済に充てるというのはとてももったいない話なのです。
ちなみに、若い人が1000万とか2000万のまとまったお金を手にした場合、旅行とか車とかの消費に使うのではなくお金を作り出す仕組みに投資するべきだそうです。
具体的には、、、
・自己投資する
⇒何かを学んで自分のスキルを高めて稼ぎを増やす
・貯金するなら信用金庫へ預けると良い
⇒メガバンクでも地方銀行でもなく信用金庫
⇒信用金庫の顧客は地元の個人事業者が多い
⇒少額融資にも相談に乗ってくれることが多い
⇒将来融資を受けるような時の為にも付き合っておく
⇒メガバンクは大企業重視
※信用金庫は預金、生活資金はメガバンクを使い分け
といった具合です。とにかく、消費にまわすのは最小限。ローン返済も消費といえば消費です。使って終わりで、そこからお金が新たに生まれてくることはないですから。
ところで、信用金庫って非営利法人だったって知ってましたか?銀行と信用金庫の違いって案外知らない人が多いんですが、銀行は営利企業で制限なく営業できますが、信用金庫はあくまでも地域の人相手に事業展開しています。そういう意味からも、若い人は特に信用金庫との付き合いをしておいた方が良いそうです。