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出費のいろは 老後

老後の節約術~団塊スタイルより

先日の『団塊スタイル』では、老後の節約術を特集していました。手軽に賢く節約する方法を提案している節約アドバイザーの矢野きくのさんが、シニアがすぐに始められる食費や電気代など生活費の節約術を紹介していました。シニアはもちろん、どの世代の人も参考にできる節約術だったのでまとめておきます。

シニアのための食費の節約術

矢野さんが節約術を身につけたいMさん(74歳女性)の自宅を訪れ、食材を無駄にしない方法と、冷蔵庫の電気代が節約できる冷蔵庫の整理の仕方を紹介しました。

Mさんが食材を無駄にしてしまう理由

節約術を紹介する前に、Mさんが食材を無駄にしてしまう理由をまとめておきます。

・家計簿をつけていないので、食費がわからない。
・消費期限を確認しないで、食べきれない量の食品を買っている。
・保存容器に何が入っているのか覚えていない。
・物が入りすぎていて、奥の食材を取り出すのが大変。

これらの問題を解決すると、かなりの節約ができそうですね。

食費の節約1:食べずに無駄にした食材を記録しておく

Mさんは、食材の消費期限が過ぎてしまい、食べることなく捨ててしまうことが多くあります。
そこで、矢野さんは、Mさんに家計簿の代わりに捨ててしまった食材を記入しておく「無駄にしてしまった簿」をつけることを勧めました。無駄を知ると、何が本当に必要かということがわかります。その結果、無駄なものは買わなくなるというわけです。

まとめ買いの注意点

まとめ買いで割引になる場合は、消費期限以内に無理なく全て食べることができるかを確認してから購入するのが大切だそうです。
例えば、1パック298円のもずくが、2パック買うと500円で、約100円の節約です。けれども、もし消費期限までに1パックしか食べ終わらず、残りの1パックを捨ててしまうことになれば、約200円の無駄になってしまうのです。
確かに、安いからと大量に買って無駄にしてしまっては、節約になりませんね。

食費の節約2:消費期限別に食材を整理する方法

Mさんの冷蔵庫の中は、食材や保存容器でいっぱいです。

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団塊スタイルより

この状態では、どこに何が入っているのか覚えていられません。それで、気がつかないうちに消費期限が過ぎて、食材が無駄になってしまいます。
そこで、食材を無駄にしないとめに、矢野さんが食材の消費期限ごとに、冷蔵庫の中を整理する方法を紹介していました。

冷蔵庫の整理の準備

冷蔵庫の中を整理する準備として、最初に冷蔵庫の中の物を全て取り出します。そして、消費期限の切れた食材は処分します。また、冷蔵庫に保存しなくて良いもの(じゃがいもや玄米など)は、冷蔵庫以外の場所に保存するようにします。

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団塊スタイルより

Mさんの冷蔵庫には、冷やす必要のない食材と消費期限切れの食材がたくさん。

100円ショップのかごを利用して食材を整理

次に、冷蔵庫から取り出した食材を、消費期限ごと(2日~3日で食べるもの、1週間以内に食べるもの、長期保存ができるもの)に分けて100円ショップで購入できるかごに入れます。

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団塊スタイルより

消費期限が1番短い食材が入ったかごを、自分が一番取り出しやすい場所に置くと良いそうです。

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団塊スタイルより

そして、消費期限が2日~3日の食材を置いた上の段に、消費期限が1週間以内のものと、長期保存が可能なものを置きます。

かごが引き出しの役割を果たすので、奥に入っている食材も簡単に取り出すことができるのです。

この方法で、冷蔵庫に何は入っているのかを把握することができて、食材が無駄にならなくてすみそうですね。

冷蔵庫に野菜を片付けるときの工夫

野菜室用に小さなかごを1つ用意します。そして、その中に使いかけの小さな野菜を入れましょう。使いかけの野菜の場所を決めると、どこに入れたか忘れて野菜を無駄にするのを避けることができるそうです。

冷蔵庫を整理すると電気代の節約にも!

冷蔵庫の整理は食材の無駄を防ぐと同時に、電気代の節約にもなります。
矢野さんによると、冷蔵庫は長く扉を開けていると、電気代が高くなってしまうそうです。ですから、冷蔵庫のどこに何が入っているかがわかれば、扉を開けている時間は短くなり、電気代の節約になるのです。
また、冷蔵庫の中に物を入れ過ぎると電気代が高くなるとのことです。
冷蔵庫の中に物がたくさん入っていると、冷気が循環しにくくなります。すると、冷蔵庫は、もっと一生懸命に冷やそうとして電気を余分に消費するのです。冷蔵庫の食材を半分に減らすと、年間960円の電気代の節約になるそうです。

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団塊スタイルより

矢野さんの指導で片付けられたMさんの冷蔵庫の中は、食材が取り出しやすくなり、十分な空間もできました。

電気代の基本料金を節約する方法

電気代が、他の人と比べて高いのか安いのかを知らない人は多いようです。番組では、世帯別の1か月の平均電気料金を紹介していました。

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団塊スタイルより

シニアの家庭は、契約アンペアを見直すことで電気料金が安くなる場合が多いそうです。
契約アンペアは、電力会社からの「電気ご使用料のお知らせ」に書かれています。

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(赤線で囲まれた部分がアンペアです。)

団塊スタイルより

アンペア(A)は、一度に使える電気量を表す単位です。アンペアによって基本料金が変わります。例えば、基本料金は、60Aだと1,684.80円で、30Aだと842.40円です。アンペアが半分だと基本料金も半分になるわけです。
子どもが独立するなどして一度に使う電気量が少なくなっているのに、アンペアを高いまま契約しているシニアの家庭は多いそうです。不必要に高いアンペアで契約している場合は、低いアンペアに変更しましょう。
北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、九州電力がアンペアによる基本契約をしているとのことです。

電化製品の待機電力の節約術

待機電力の節約のために、電化製品を使用していないときは、コンセントを抜くようにしている人は多いと思います。
待機電力は、年間で約6,000円ですが、電化製品によって幅があります。ですから、せっかくコンセントを頻繁に抜いていても、あまり電気代に影響がない場合もあるそうです。例えば、電子レンジの待機電力は年間で約171円です。

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団塊スタイルより

待機電力の高い電化製品トップ5は、ガス温水器、テレビ、エアコン、電話機、DVDレコーダーだそうです。

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団塊スタイルより

待機電力が1番高いガス温水器には、凍結防止のためのヒーターやガス漏れ防止のためのセンサーがついています。ですから、テレビのように使っていないからといってコンセントを抜くわけにはいきません。
けれども、ガス温水器のコントロールパネルの電源を、使用していないときはオフにすると、待機電力を年間20%から50%節約できるそうです。

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団塊スタイルより

番組で、家電の消費電力の測定器が紹介されていました。
「節電 エコチェッカー」は、消費電力(W)の他にも、積算使用時間(時間)、積算電気料金(円)、1時間あたりの電気料金(円)、積算使用電力量(kwh)、積算CO2排出量(kg)の測定ができます。実際に電気代が安くなったという口コミが多い商品です。

節電 エコチェッカー ET30D
リーベックス

電源の切り忘れをなくす工夫

電源の切り忘れが多いと、電気代を無駄に支払うことになってしまいます。番組で紹介されていた電源の切り忘れを防ぐ工夫をまとめておきます。

●センサーをつける
トイレや廊下は、センサーで人がいるときだけ電気がつくようにすると良いそうです。

●タイマーの利用
寝室の照明やテレビの電源にタイマーをセットしておくと、電源をつけたまま眠ってしまっても時間になれば自動的に電源が切れます。

年金などの限られた収入の中で楽しく節約生活

シニアの多くは、年金とそれまでの貯蓄で生活しています。番組では、限られた収入で楽しく生活する節約のコツが紹介されました。

●定価で買い物をしない
多くのスーパーマーケットでは、閉店時間が近づくと売れ残った総菜や弁当の値引きセールをします。総菜や弁当は、すぐに冷凍すれば消費期限を気にしなくても良いそうです。
また、月に何度かある割引セールを利用して日用品を購入すると、生活費の節約になります。

●シニアを対象とした割引、特典、ポイントを活用
近年、シニアを対象とした割引や特典サービスが増えているとのことです。例えば、60歳以上は飲食代が3%から8%の割引になるファミレスがあります。

●支払はクレジットカードで
クレジットカードで支払いをすると、キャッシュバックの特典やポイントがもらえます。クレジットカードを多く持ちすぎると、ポイントが使えきれないことがあります。本当に使うカードだけを選ぶのがポイントです。

番組で紹介されたGさん(69歳、女性)は、14枚のクレジットカードを使い分けていました。
Gさんは、割引、特典、ポイントなどのお得なサービスを利用して、6年半で約100万円を節約したとのことです。

交通機関のシニア割引と免許返納特典

公共交通機関は。シニア向けに割引サービスがあるそうです。また、シニアが免許証を自主返納すると、いろいろな特典を受けることができるとのことです。

●JR
男性は満65歳以上、女性は満60歳以上で長距離運賃が30%割引になります。

●航空会社
満65歳以上は、国内主要路線が片道13,000円代になるなどの割引があります。

●運転免許証の自主返納
高齢者が、有効期限内の運転免許証を自主的に返納するとさまざまな割引サービスや特典を受けられるそうです。例えば、東京都は、百貨店の配送無料サービスや介護ケアサービスの割引などの特典があります。サービス・特典内容は、各自治体で異なります。

矢野さんは、節約アドバイザーとしてお金や時間の節約のノウハウをまとめた本を多数執筆しています。

私らしくシンプル家事 時間とお金を呼び込む節約大ワザ、小ワザ
矢野 きくの

47テーマで学ぶ家計の教科書:節約とお金のキホン
矢野 きくの

まとめ

節約が負担になると、長続きしないそうです。ですから、楽しくできる範囲で節約を心がけられれば良いですね。番組で紹介された節約術は、老後まで待たなくても使えるものも多くありました。無駄をなくすために、まずは、手軽にできる冷蔵庫の整理と電気代の見直しから始めてみましょう!

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