先日の『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』では、「拾ってボロ儲けスペシャル」と題し、落ちているいろいろなものを拾うことによって稼いでいる人たちを特集していました。
紹介された人たちが拾っていたものは、次のようなものでした。
2 コケ
3 イカ
4 金(ゴールド)
どんな作業なのか?いくらぐらい稼げるのか?また仕事の苦労話なども聞かれました。
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目次
女王アリを拾って月収150万円
Sさん(34歳)は、アリを拾って16年という、日本屈指の「アリハンター」。
体調5mmに満たない女王アリが、1匹1,000円なのだとか。働きアリ数百匹に対して女王アリは1匹と希少性が高いのです。普段は地中の奥にいる女王アリが、年に1度だけ、交尾のために巣から出てきて光に集まるので、そこを狙って捕獲するのです。暗い時間に活動するのは、そのためです。
様々な種類の女王アリの交尾の時期に合わせて、全国各地を訪ねて採取するそうです。
この日のSさんは、夜の中目黒を自転車で移動しながら女王アリを探します。このような都会の真ん中でも、静かで灯りもある「神社」のような場所では女王アリを見つけることができるとのこと。
さて、この仕事に欠かせないのが「吸虫管」という普通は見慣れない道具。手で採ってはだめなのかという疑問がわきますが、手で採取すると傷がついて商品にならないのだそうです。
所さんのそこんトコロより
夜間に地面に這いつくばって探しているため、警官から職務質問を受けるという苦労もあるとか。
この番組で密着した日は、1時間で14匹の収穫。一晩で1,000匹=100万円とれることもあるそうです。
家では全国各地産のアリ、合計5万匹を飼育。採集した女王アリをそのまま売るのではなく、繁殖させて「家族単位」で販売するのです。世界最高級アリは、1家族17万円!研究者の顧客が多いようですが、一般の家庭でもアリ繁殖を楽しめる、画像のような観賞用ケース(7,000円)もネット販売し、多いときで月に150万円を売り上げます。
所さんのそこんトコロより
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親子でコケを拾って3,000万円稼ぐ
日光の山奥でコケを拾って稼ぐのはお父さんと息子のYさん家族。
採集道具3点セットは、こちらです。
所さんのそこんトコロより
山に分け入り、コケを採集します。
所さんのそこんトコロより
1 拾う前にコケの表面のゴミを払う。
2 コケを押さえながら雑草を取り除く
3 コケの塊を崩さないように、慎重に引き上げる
日本にあるコケは2,000種。Yさんによると、売れ筋のコケがあるようで、「ツヤゴケ」についてはは1トレイ分が2,500円なのだそう。珍しい「カサゴケ」になると5,000円。高く売れるコケを見極めながら採集しているそうです。
造園業者に卸す傍ら、コケのネット通販も行っており、多いときには年収3,000万円になるのだとか。個人が苔庭を楽しむためや、女性に広まる苔玉、苔盆栽ブームに乗って購入されているそう。
所さんのそこんトコロより
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小学生でも巨大イカを拾って1日7,000円稼ぐ島
島根県の隠岐諸島。子どもたちが早朝から海に入り、拾っているのは「巨大イカ」です。ソデイカは体長1m、重さは10kg。ここでわく疑問は、「イカって、拾うものじゃなくて、釣るものではないのか?」ということ。
毎年11-12月という季節限定で、ソデイカは夜になると産卵のために隠岐の島や西ノ島の浅瀬にやってきて、浜に打ちあがります。拾ったソデイカは、島の漁協がなんと1杯7,000円で買い取ってくれるのだそうです。いつも稼げるわけではないにしても、拾うだけなのにかなりの金額です。
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東京23区で「金」を拾って稼ぐ
金の探索歴25年の「ゴールドハンター」だという北海道のSさん。「川ならどこでも金は採れる」と証言する金発見の確率は70%超えの名人Sさんに東京に来てもらい、レポーターの金子貴俊さんと一緒に二子玉川の多摩川で金を探します。
日本にはわずかな金を含んだ岩盤が多くあり、それは川の水流で削れられてやがて下流に達するのだそうです。
金がありそうなポイントの見分け方ですが、川の本流は金が留まりづらいため難しいとのこと。本流から枝分かれした、流れのゆるやかなところがいいと言います。
所さんのそこんトコロより
金拾い道具4点セットはこちら。
所さんのそこんトコロより
早速探索開始です。金は堆積した砂利の中にあるので、まず砂利を掘ります。少量をすくって水でゆすり、軽い砂を流します。最後には比重の重い金が残るというのです。
所さんのそこんトコロより
金が土に刺さって停滞しやすいので、粘土質の土が狙い目なのだとか。
砂金採りの秘密兵器は「ネコ板」。これを使うと効率がグンとアップするというのです。
所さんのそこんトコロより
やっと砂粒のような金が数粒みつかり、東京23区内でも金が採れることが実証されました。
採った金を銀座の貴金属専門店に持ち込み、鑑定してもらいます。鑑定するのは、米国宝石学会公認宝石鑑定資格者。
まずはドイツ製のマシンで「純度」を鑑定。自然の金には純度にばらつきがあるというのです。金ののべ板の純度が99.9%ですが、多摩川で採れた東京産の金の純度は・・・。なんとたったの3%。これをお金に換算すると、1.4円という結果に。
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やはり砂金掘りで一攫千金を狙うのはむずかしいということがわかりました。
番組を通して疑問に感じたのは、他人の所有する土地や、もしくは川のような公共の場所であっても、そこにあるものを勝手に持ち去って罪にならないのかということでした。少し調べてみると、まずアリの件については大丈夫のようです。「野生の昆虫はもともとは所有者がない無主物」なので、女王アリがいる土地の所有者が「女王アリは自分が所有している」と考えていない限り、勝手に持ち帰ってもいいようです。(http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7629582.html)
ただ、植物は土地の定着物であり、不動産扱い=その土地の所有者の所有物になるようです。番組で紹介された、コケを採取している家族は、ご自分の山で採取しているか、山の所有者に許可を得てやっているはず(と思いたい)です。普通の人が気楽にまねをすると、盗難になってしまう可能性がありそうなのでマネをするのは要注意です。