住信SBIネット銀行は他行宛の銀行振り込みを行うときに、一月3回までは振り込み手数料を無料にするというサービスを行っています。しかし住信SBIネット銀行の規定に寄れば、楽天銀行への振り込みはこのサービスの対象にはならず、振り込み手数料が発生します。
これは住信SBIネット銀行以外の銀行が行っている振り込み手数料サービスでも同様のケースがいくつか見られます。どうして一つの銀行への振込みがだけが、他行に嫌われているのでしょうか?
これは銀行業界が抱える裏事情に原因があるようです。
楽天銀行では「ゴールドラッシュプログラム」というサービスを行っています。これは、楽天銀行に口座を保有している人のもとへ他行から振込みがあれば、回数に応じていくらかのキャッシュバックが得られるというサービスです。このゴールドラッシュプログラムは、他行にしてみれば自分の銀行からお金がどんどん振り込まれ、振り込み手数料を負担しなければいけなくなるため、金銭的な負担と自行の資金が不足するというダブルでデメリットが生じます。
そのため、業界では楽天銀行への振り込みに対してだけ手数料を有料にするという規定を設けて対応を行っているのです。利用者からしてみたら面倒なシステムですが、業界からしてみれば死活問題なのかもしれませんが、銀行というとどこも似たり寄ったりのイメージしかありませんから、今後、楽天銀行のような独自色の強いサービスをするところがもっと増えても良いのではと思う人も多いのではないでしょうか?