先日、約一年乗ったヴェルファイアを中古車買い取り業者に売却しました。
私が乗っていたヴェルファイアはこちら。
2016年現行モデル、いわゆる30系のZGエディションですね。色はホワイトパールクリスタルシャインです。
オプションも、クルーズコントロール(プリクラッシュセーフティシステム)、パノラミックビューモニター、本革シート、JBLサウンドシステム、ツインムーンルーフなどなど、あれもこれもついたフル装備仕様。車両本体価格と税金・保険料などを合わせると、値引き前で600万円程度の価格になります。下取りと値引きで最終的には550万円程度を支払いました。
このヴェルファイアを買う前はアイシスに9年程度乗っていましたので、ヴェルファイアをフル装備で買うのは結構な踏ん切りが必要でした。
なぜ、そんな大金を払ってヴェルファイアを購入したのかというと、
ヴェルファイアは海外での人気が高いから輸出ルートに乗れば買った価格以上に高い値段で買い取ってくれる
と聞いたからです。
ここに書いてます。
最初にその話を教えてくれたのはたまたま立ち寄ったトヨタ販売店の営業マンでした。
『へぇ~、そんなこともあるんですね~。』
などと適当に会話のやり取りをしつつも、内心は興味津々。帰ったらすぐにネットを開いてあれこれ調べ、
⇒儲かるかどうかはかなり流動的ではあるものの、
⇒国内相場は総じて高いし、
⇒儲からないまでも新車価格に近い値段で売却できるかもしれない
というふうに考え、思い切って買い替えたわけです。
前の車のアイシスは購入価格が280万円でした。9年乗っていたわけですから、一年あたりに換算すれば
280万円÷9年≒31万円
という計算になります。さらに9年乗るうちには車検とかタイヤ交換とかいろいろとメンテ費用が発生しますから1年あたり35万円~40万円程度はかかっている計算になると思います(ガソリン代は除く)。
ということは、ヴェルファイアに一年乗って買い取り業者に売却するとして、40万円くらいまでの下落幅であれば、金銭的にはアイシスに9年乗るのとそう変わらないんだなと思ったわけです。しかも、ヴェルファイアの場合は一年で新車に乗り換えることになります。もちろん皮算用通りにいけばという条件がつきますが、それでも魅力的な話でした。
もっとも、そうはいってもアイシスとヴェルファイアとでは燃費などに大きな差がありますから維持費の負担はぐっと上がります。私が実際にヴェルファイアに一年乗った感じでは、普段使いで6km/lくらいの燃費でした。このあたりを許容できるかどうかが一つのポイントですね。
目次
仕様(オプション)はどのように決めたか
ヴェルファイアなら何でも高く買い取りしてくれるわけではありません。海外の買い取り業者が求めるオプションをつけておく必要があります。いわゆる海外仕様というやつです。
私はその辺りについての知識は全くありませんでしたので、トヨタのディーラーに出向き、対応してくれた営業マンに一年で売却を考えていることを正直に伝え、輸出仕様と呼ばれる人気のあるオプションは何かを教えてもらい決めました。なので言いなりです。
営業マンは若い方でしたが、ヴェルファイアにそのようなニーズがあることは良く知っていて、他のお客さんもそれ狙いで複数台購入している人もいるという話でした。
ホワイトパールクリスタルシャイン
クルーズコントロール(プリクラッシュセーフティシステム)
パノラミックビューモニター
JBLプレミアムサウンドシステムSDナビ17スピーカー
12.1型リアシートエンターテイメントシステム
ツインムーンルーフ
LC本革シート(ブラック)
メーカーオプションだけで137万円です。フロアマットなどの付属品を含めると158万円オーバー。軽四が買えますね。
買い取り業者に売却するまでの行動
ヴェルファイアを購入したのは2015年の11月です。一年で売却ですから、売却のタイミングは2016年10月です。おおまかにそれまでの行動をまとめると以下のようになります。
8月ごろ
海外輸出ルートを持つといわれる買い取り業者に問い合わせる
⇒一年経つときまで待つように言われる
10月中旬
同じ買い取り業者に再度買取価格の問い合わせ
⇒買取価格提示
買取相場を探るためその他の買い取り業者にも査定見積もりをしてもらう
10月20日ごろ
売却先(買い取り業者)を決定
10月末
売却
筆者の30系ヴェルファイア買い取り業者の査定額
今回、売却するにあたって何社かに査定見積もりを出してもらったわけですが、その額には結構な開きがありました。許可をもらってないのでどの業者がいくら提示したのかは伏せますが、価格は以下のような感じです。
業者A・・・470万
業者B・・・455万
業者C・・・430万
業者D・・・410万前後
業者E・・・400万前後
上記を見てもわかるように、査定額は400万~470万。大きな差がでていました。売るか売らないかでいろいろと悩んだのですが、最終的に業者Aに売却することにしました。
ちなみに、買い取り業者は2社は自分で探し、その他は一括査定で申し込みました。
一括査定は一度申し込むと複数の買取業者が連絡をしてきます。私のところにも全部で6社か7社くらいから連絡がありましたが、全部に対応していたら日程的に厳しかったので自分が知らないところは3社くらいお断りをしました。
『一括査定で申し込んだら対応できないくらいたくさんの業者さんから連絡が来たので断ることにしました。すみません。』
みたいな感じです。ちなみに、ある一括査定業者を通せば、業者からは見積もり額の提示があるだけなんだそうです。電話が何本もかかってきて日程決めを迫られて、、、みたいな面倒を避けて大まかな買取価格を知ることができるのでいいですね。
本革シートの評価は15万
査定見積もりをしてもらっているとき、買取業者Bが本革シートなのを見落としていたとして、あとから見積額を訂正するという出来事がありました。
最初の提示額は440万だったのが、本革シートを評価に入れて455万円に訂正してきたのです。つまり、この業者さんは本革シートを15万円と評価しているわけですね。オプション価格は約33万円ですから一年で20万円近いダウンということになります。当たり前といえば当たり前ですが、値下がり要素になっていることは否めません。
いろいろ情報豊富なガリバー
今回査定してもらった中でガリバーさんは面白い話をたくさん聞かせてくれました。さすがに全国区で広く展開しているだけあって、情報量やエピソードが豊富です。
また、対応もびっくりするくらいにスピーディ。ネットから査定申し込みをしたのですが、必要事項を入力して送信ボタンを押した1秒後には電話がかかってきました。これは大げさに言っているのではなく、本当に1秒だっのでびっくりしました。また、査定担当者とのアポも迅速で、翌日には査定に来てくれました。
ガリバーさんから聞いた話
・フェラーリ600万が700万に
あるお客さんのエピソードとして、中古で購入したフェラーリを、4年ほどたった時点で売却したところ、買値を100万円も上回っていたそうです。『希少価値の高い車種ならよくあること』という話でした。ただ、どの車に高値がつくかを予想することは難しく、ちょっと前はアメリカでハコスカが人気となり、1000万円程度の高値で取引されているといった話もされていました。
かつてのヴェルファイアも同様で、一時期は新車価格を上回る値段が続出していたそうです。
・ヴェルファイアは国内需要も底堅い
その担当者いわく、現行のZGクラスだと、事故歴がなければ8年落ちでも150万円前後で買い取り可能だということでした。担当者が持っていた査定の基準価格が書いてある分厚い冊子を見ると、確かにその辺りの金額が書かれていました。
ちなみに、私が以前乗っていたセリカやアイシスも9年~10年程度で手放していますが、9年乗ったアイシスが下取りで10万円、10年乗ったセリカにいたっては8000円でした。購入価格が倍近く違うとはいえ、150万円もの値が付くのはやはり人気車種のなせる業だと思います。
また、その担当者はタブレットを使ってヴェルファイアのオークションの画面をちらっと見せてくれたのですが、私が見た時点でほぼ400万~450万あたりでやり取りされていたようでした。中には500万円を超える高値で出品されているものも数台ありました。
・ヴェルファイアの海外需要は一服
ヴェルファイアの需要が高い国の一つにマレーシアがあったそうなんですが、マレーシアにトヨタの工場ができたため、今年の7月すぎたあたりから輸出ニーズが激減しているという話をしていました。実は全く同じ話をトヨタの営業マンもしていたので、本当なのかなと思ったのですが、ネットで調べる限りではマレーシアの新工場は2016年時点でまだ稼働もしてない(完成してない)ですし、その工場で生産される車種にヴェルファイアはないようなので、この話の信ぴょう性は低いかなと個人的には思っています。
・ランクル、プラド、ハイエースがずっといい
国内、海外とも需要がずっと高い車はある程度決まっていて、ガリバーさんではランクル、プラド、ハイエースの名を挙げていました。ヴェルファイアもそうした車の一つですが、一時の狂乱相場は過ぎている印象だということでした。
以前であればガリバーさんも新車価格を上回る買取をしていたそうで、400万円台の車に500万円以上の値を付けることも珍しくはなかったそうです。今はそういった状況ではないものの、査定時に海外からの買い付けが大量に入っていればそういったことが今後また起こりうるみたいです。ただし、『いつそうなるかはわからない』ということです。
また、町中の中古車屋さんもそうした海外需要を意識しているところは結構多く、輸出を意識して値段をつけているという話でした。『輸出を意識して値段を付ける』という言葉の意味するところが良くわからなかったのですが、海外のバイヤーは中古車屋さんにも顔を出しているというような話をしていました。
ちなみにこの担当者、私と話している最中に目の前を通った軽四トラックを見て『あれはレアですよ!!』といって走って追いかけ始めました(笑。もちろん追いつくはずもなくすぐに戻ってきましたが、車の情報が豊富にインプットされているんだなと思わせる光景でした。その担当者はレアな車を見つけると自分から話しかけて名刺を渡すこともあるそうです。『所有者が自分の車の価値に気づいてないことも結構あるので』といったことのようです。
ヴェルファイアの一年乗り継ぎの損得勘定
今回のヴェルファイアの一年乗り換えですが、金銭的な損得勘定はかなり微妙な感じです。
購入は550万円で、売却は470万円。
一年乗って80万円の値下がりですからそこだけとらえれば大損ですね。
『40万円くらいの値下がりなら・・・』
なんて思って購入したので、思惑は大外れです。
最初は乗り換えるのはやめようかとも思いましたが、次に乗るヴェルファイアの仕様を見直すことで再び新車に乗ることにしました。
次のヴェルファイアのオプションですが、以下の通りです。
装備 | 新車 | 旧車 |
ホワイトパールクリスタルシャイン | ◯ | ◯ |
クルーズコントロール(プリクラッシュセーフティシステム) | ◯ | ◯ |
パノラミックビューモニター | ◯ | ◯ |
JBLプレミアムサウンドシステムSDナビ17スピーカー | ◯ | ◯ |
12.1型リアシートエンターテイメントシステム | ◯ | ◯ |
ツインムーンルーフ | ◯ | ◯ |
LC本革シート(ブラック) | ◯ | × |
本革シートをやめて標準のファブリック合皮にしたわけです。これで価格は33万円程度下がります。見た目の違いはこんな感じです。
見た感じの高級感は抜群ですが、本革シートは乗り続けることで皮がへたってきますしメンテが悪いとひび割れたような汚い感じになってしまいます。そして評価は15万円程度。要するになくてはならないオプションではないわけです(買い取り業者にも確認しました)。今度購入するヴェルファイアは何年も乗ることになる可能性がより高まると思っているので、本革ではなくメンテが手軽で耐久性も勝るハーフレザーの方がベストな選択だと思えました。
また、フロアマットも10万円弱するのですが、これも売却した買取業者さんに確認したところ『なくてもいい』ということでしたからマットは新しいヴェルファイアに乗せ換えることにしました。約10万円の節約になります。
本革シートとフロアマット、二つをやめることで総額で43万円ほど価格をさげることにしたわけです。
さらに値引きも頑張ってもらって次に乗るヴェルファイアは503万円で購入できました。
前のと比べると本革シートがなくなったわけですからグレードダウンといえますが、本革シートがない以外はグレードもオプションも同じにしています。売却価格が470万円ですから30万円の追い金で一年乗り換えということですね。これが得したとはいいませんが、満足はしています。あのまま乗り続けていたら次に買い替えるときにはもっと激しく追い金が必要になります。あと2年乗ったら車検ですし。
再び一年乗り換えにチャレンジ
今回、新車に乗り換えたことで、一年後にまた新車への乗り換えを検討することになると思います。
それも楽しみですが、今回売却の査定をしてもらう過程ではさらに有益な情報も得られました。『ここだけの話』ということで聞いていますのでどんな内容かは書けませんが、より確実に高値で売却するための情報です。いろいろな買取業者さんとのやり取りをしていく過程で得られましたから、やはり売却を考えている人は一度相場を知るために複数の買取業者さんから査定見積もりしてもらうことをおすすめします。特に、海外ニーズが高いと言われているヴェルファイア、ランクル、ハイエース、ハリアーなどの車に乗られている人は"知っているのと知らないのとでは雲泥の差"ともいえる差がつく場合があります。
このあたりのクラスの車になると、査定する担当者との会話も弾みます。
『あ、これもついてるんですね~』
『こんな装備があると◯◯円上乗せなんですけどね~』
『そういえば前のお客さんでこんなケースがありましたよ。』
『売却価格まで考えるなら◯◯だと思いますよ。』
みたいな感じでこちらが身を乗り出すような情報が得られるケースが少なくありません。
⇒どんなオプションが評価されるのか、
⇒こちらが思っているほどには気にする必要がない車のダメージ、
⇒現行ヴェルファイアを大量に購入していたマレーシア以外の国、
⇒20系と30系のゴールデンアイズの評価、
⇒売却価格を考えた場合のベストな購入方法、
などなど、やはり専門業者さんならではの情報は接点を持たないことには得られません。
ヴェルファイアの買取価格が気になっている人は、そうした視点で買取業者をあたってみるといいと思います。
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