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カードローン・キャッシング

カードローンの限度額がいくらになるかはこのようにして決まる

銀行や消費者金融を利用する際、いくらまで借り入れが可能なのかを示すのが"借り入れ限度額"です。"ご利用限度額"等とも言われます。

20150410210042広告では、『限度額最高500万円』などと表示されていますが、誰でも500万円まで借りれるという意味ではなく、"借り入れ限度額"の設定可能な最高額が500万円までという意味であって、この借り入れ限度額は人によって個別に設定されます。

例えば、、、

Aさんの場合

・年齢34歳
・地方公務員として勤務歴が10年
・年収550万円
・他社借入金0円

Bさんの場合

・年齢34歳
・いろいろな職種を転々
・現在はアルバイト
・年収100万円
・他社借り入れ金20万円

というような場合、カードローンの審査ではどちらがより高額な限度額が設定されるでしょうか?

いうまでもなくAさんですね。

〇職業が公務員
⇒まずクビにはならないし給料も年功序列式に上がっていく見込みが強い

〇10年もの勤務歴
⇒フラフラしてない。きちんと物事に長期的に取り組める人。

〇他社からの借り入れがない
⇒堅実な生活をしている。

〇年収が550万円
⇒まるまる使える金額が高い。

Aさんは貸す側にとってみれば、上得意です。ではBさんはどうでしょうか?

×いろいろな職種を転々
⇒辛抱できない人。

×職業がアルバイト
⇒収入が少ないしいつ無職になるかわからない。

×年収100万円で他社借り入れ20万円
⇒生活するだけで汲々としているのでは?

このように、カードローン融資の限度額は、貸金業者や銀行によって若干の審査基準の違いはあるものの、基本的には本人の経済環境によって異なってきます。このようなその人固有の経済環境のことを"属性"といいます。

属性とは
金融における属性とは信用情報のことを指す。信用情報(しんようじょうほう)とは、個人の年収や住宅情報、勤務先等の属性情報及び、ローンや公共料金等の支払い情報のこと。

限度額が決まれば金利も決まる

そして、カードローンやキャッシングにおける金利は、この借り入れ限度額によってほぼ決まります。限度額が20万円の人と、500万円の人とでは、同じ10万円を借りるにしても金利が違ってくるわけです。
例えば、カードローンの中でも一番人気を誇る三菱UFJ銀行のカードローン『バンクイック』の利率は、融資限度額によって以下のように定められています。

[sc:バンクイック利率表 ]

上記のバンクイックの限度額別利率表を見ればわかりますが、500万円の限度額を設定してもらえた人が10万円借りる場合の金利は最低金利(下限金利)である4.6%、20万円の限度額だった人は同じ10万円を借りるにしても14.6%という最高金利(上限金利)での借入となるのです。

これはバンクイックに限ったことではなく、みずほ銀行などの他のメガバンクであっても、横浜銀行などの地方銀行であっても、信用金庫であっても同じです。高額の融資枠をもらえる人は低金利、少額の融資枠の場合は基準内での最高金利となるのです。

高額の融資枠を設定できる人というのは信用度の高い人です。貸す側は信用度の高い人、返済遅れ(滞納)の心配がない人にこそジャンジャン使ってもらいたいからです。この場合に多少金利が低くても問題ありません。それよりも借りては返しを繰り返す人に継続的に利用してもらうことが大事です。

一方、20万円の限度額を設定された人は、既述の通りバンクイックであれば14.6%です。これは他社も同様で、どこで借りたにしても、銀行カードローンであれば15%前後、消費者金融なら18%付近での金利となります。いうまでもなく、このパターンは信用度としては高くありません。むしろ最低ラインということができます。ただ、初めて利用する人は、この最低ラインからのスタートとなることがほとんどです。最低ラインからスタートして、返済をきっちりする人は6か月くらい経った頃からどんどん信用度が増していき、限度額も希望すれば上げることが可能になってきます。返済をきっちりと行うことは限度額を上げる一番重要な方法といってよいでしょう。

要するに、属性の良し悪しと取引実績で信用度の大小が決まり、信用度によって限度額の大小が決まります。そして限度額が大きくなるほど、低い金利でお金を借りることができるようになるということです。高額な融資枠を獲得できれば、より有利な条件(低金利)での融資が受けられるのです。

世の中には数多くのカードローン提供会社があります。消費者金融や銀行の数だけカードローンは存在していると言ってよく、利用条件やサービス内容はカードローンによってさまざまです。しかし、この"信用度によってすべてが決まる"という点だけは各社に共通しています。下手に使用度を落とさないためには、返済をきっちりとすること、できればより高い年収を稼いでおくことが重要です。

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