住宅ローンの返済が苦しい・きつい時の対処法イロハ

夢と希望のシンボル、マイホームがいつしか家計の負担に

国勢調査によれば、日本人の実に約6割の人が、持家に住んでいるそうです。持家比率が一番低いと思われる東京でさえ、45%程度の世帯が持家との結果が出ています。

これだけ多くの世帯が持家を持っているわけですから、多くの人が住宅ローンのお世話になっていることは想像に難くありません。

人生に夢をはせて購入したマイホーム。しかし、そのマイホームが人生の地獄への入り口になってしまうこともあります。なかなか増えない給料、増え続ける教育費、消費税の増税など、家計を取り巻く環境は厳しい時代と言っても過言ではありません。購入時には楽観視していても、いざ返済が始まると思いのほかきついと感じる家庭も多いようです。

 

ローン返済がきつければ必ず借入先に相談

20160108183948ローンの返済が滞ってくると、信用情報機関にその記録が残され、後々思わぬ不利益を被ることもあります。新たなローンを組むことはもちろん、クレジットカードだって作れなくなったり利用を断られたりする可能性が高くなるのです。できるだけ、返済が滞る前に対応を取っておく必要があります。

ここで焦って消費者金融などの貸金業者に手を出すことは控えた方が無難です。最近では銀行もカードローンを積極的に展開していますが、銀行のカードローンも同様に手を出すべきではありません。

言うまでもなく、これらの金融商品は金利が高めに設定されています。特に最初に申し込んだ人の場合は50万円以下の比較的少額の融資枠での契約となります。この場合の金利は大手の消費者金融で18%程度、銀行のカードローンでも15%程度です。安易に利用すれば、カードローンの返済と住宅ローンの返済とのダブルパンチで、家計が破たんする可能性が出てきます。元々の借金返済が厳しくなったのですから、そこに追加して新たな返済ができるわけがないのです。ボーナスなどで一括返済ができる見込みがない限りはカードローンの利用はすべきではなく、住宅ローンの返済がきついのであれば、まずは住宅ローンの借入先の金融機関に相談をしてください。

 

返済がきつい場合の対応策

住宅ローンの借り入れ先に相談し、対応策を練るわけですが、こういう場合の対応策はおおむね決まっています。

  • 家計の見直しをする
    無駄な出費はないか、節約できるところ、もっと安く上げられるところはないかをチェックし、支出を減らします。
  • 家計の収入を増やせないか検討する
    もし奥さんや旦那さんが専業主婦(主夫)であるなら働きに出て『収入を増やす方法』を模索します。子供さんがすでに働いている場合は子供さんの収入から一定額を支出してもらうケースもあります。
  • ローン返済そのものを見直す
    これには金融機関の受諾が必要ですが、交渉することで、期間限定で返済額を減らしたり、トータルの返済期間を延長して月々の返済額を減らしたりといった対応を取ってくれる場合もあります。金融機関側も返済そのものが滞ってしまう事態は避けたいはずです。具体的に現状いくら足りなくて、今後の収入状況がどうなのかを伝え、誠意をもって交渉してみてください。マイナスな話ばかりではいけません。状況が良くなる見通しについても自分なりに考えて話しましょう。
    また、より低い金利のローンに借り換えをするという選択肢もあります。月ベースで見ると大幅な負担軽減とはならないかもしれませんが、長い目で見た場合の金利負担の軽減はバカになりません。

 

【重要】自分の家の相場を知っておくこと

20160108103019住宅ローンの返済がきつくて完全に滞ってしまった場合の最悪のケースは競売です。

住宅ローンの返済が滞ると、金融機関から督促状が届き始めます。この段階で何とかなる人は問題ありませんが、リストラや家計の見通しの甘さが原因で住宅ローンが返済できなくなっている場合は急転直下で資金ショートしてしまうこともありえます。

金融機関に相談し、家計も切り詰め、それでも住宅ローンの返済が苦しくてどうにもならない場合、最終的には裁判所によって競売にかけられます。法律に基づいて強制的に家を売却させられるわけです。しかも、競売にかけられると売却価格は相場を大きく下回ると言われており、6割程度にまで買い叩かれることも珍しくありません。

購入価格の6割ではなく、相場の6割です。

かなりのマイナスを覚悟しなければなりません。

そうなる前に取れる手段が任意売却という手段です。任意売却は相場と同じようなルートで相場と同じような価格で売却可能という大きなメリットがあります。

もちろん、任意売却するにも金融機関の同意が必要にはなってきますが、金融機関側も貸したお金を少しでも多く回収したいという思惑がありますので、返済が滞っているような状況であれば応じる可能性はかなりあります。

その際に、自分の家の相場を知っておくことが重要になってくるわけです。

相場というのは数年のうちにもかなり変動します。家の立地や規模にもよりますが、100万単位で上下するすることも珍しい話ではありません。相場を知っておくということは判断基準を得ておくということであり大変重要になってくるのです。

できれば、複数の不動産屋さんに相場を確認しておくと良いでしょう。

一括査定サイトならより正確な相場がわかる

ただ、複数の不動産屋さんにわざわざ相場を訪ねるというのも気が引けるものです。そんなに時間がないという人も多いでしょう。
しかし、今はネットが普及しており、“一括査定サイト”という便利なサイトがあります。

例えば、不動産の一括査定サイトには以下のようなサイトがあります。

【不動産の一括査定サイト】

こうしたサイトは、ネット上から情報を入力するだけで、複数の不動産屋さんが見積もりをしてくれます。それも怪しげな不動産屋ではなく全国的に名の通った大きな不動産会社が名を連ねています。

【一括査定サイトに参加している不動産会社の例】
大京穴吹、近鉄不動産、住友不動産販売、東急リバブル、センチュリー21、小田急不動産、ハウスドゥ他多数

こうした安心感もあってか、続々と査定申込が入っているようです。見ているそばからどんどん査定依頼情報が書き換えられていきます。

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もちろん、査定を受けたからと言って必ず売らなければならないというものではありません(ローン返済中は勝手に売却できません)。
売る・売らないは別にして、自分の家は今どのくらいの相場なのか、試しに利用してみても良いでしょう。

住宅ローンとは長い付き合いになりますから、時には返済がきつくて困惑することがあるかもしれません。しかし、早めの対処をしておくことで最悪の事態は避けられるケースもあります。不安の芽は、早い段階で摘み取っておきましょう。そのためにも状況を把握することは非常に大切です。

今後の収入と支出の見込みはどうか、
家計は切り詰めることが可能か、
銀行側の態度はどうか、
そして自分の家はどのくらいで売れそうなのかといった情報を頭に入れておくのです。

また、状況を悲観してばかりでもいけません。住宅ローンの返済が困難な状況を気楽に捉える気構えも必要です。

深刻になるあまり、精神的に滅入ってしまったり、夫婦関係がギクシャクして家庭崩壊になってしまっては元も子もありません。持家といってもローンを払っている間は所詮は借家と同じなんですから、「ローン払えないなら安いアパートに引っ越せばいいや」くらいの楽観的な気持ちを持つことも忘れないでください。
『人生、深刻になったら負けぜよ』(坂本竜馬)です。

 

 

 

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