まずは結論
『申し込みブラックなんてないけど一度に申し込むのは2社くらいにしておくのが良い』
まずは一般的に言われている申し込みブラックについて。
"申し込みブラック"というのは俗称で、正式な名称があるわけではありませんが、簡単にいうと、一度に多くの金融機関に申し込みをすることで業者側の心象を悪くし、カードローンの審査が通らなくなってしまう状態のことをいいます。
あなたが申し込んだ情報はほぼリアルタイムで信用情報機関に登録されます。
例えば、アコムとプロミスとSMBCモビットとアイフルに立て続けに申し込むと、その情報は各社の審査担当者に筒抜けになるということです。
『この人はこんなに沢山の申し込みをしている・・・』
『よほどお金に困ってるんだろうな・・・』
『返済できるのかな・・・?』
『ん~、他社の審査状況次第だな・・・』
『うちが無理に融資しなくても・・・』
といったマイナスのイメージを持たれてしまい、通る審査も通らなくなる。
よって、一度に申し込むのはどんなに多くても3社まで。できれば2社程度に抑えておくのが常道。
というのが申し込みブラックに関してよくある解説です。
では、本当に申し込みブラックなんて扱いが存在するのかというと、そこはビミョーなところなんですね。
今回、このことについて、大手消費者金融3社に問い合わせたところ、以下のような回答を得ました。
A社
『他社への申し込み状況がそれほど影響するわけではない』
『10社とかそれ以上一度に申し込んでいるとさすがに影響はあるかも』
『基本的には総合的に判断される』
B社
『総合的に審査担当者が判断する』
『基本的には1社ずつ試すのをおすすめする』
C社
『他社借り入れの状況把握という意味で影響はある』
『つまり同時に申し込んでいる他社で審査が通ればその分は考慮すると思う』
今回問い合わせた3社とも共通しているのは、
審査っていうのは総合的な判断で行われる
ということでした。
他社への申し込み状況がどの程度審査に影響を与えるのかについては、明確に否定したA社以外はあいまいな言い回しに終始していましたが、複数社へ同時に申し込んでいるからといってそれが理由で審査に落とされるなんてことも明言はしませんでした。話した印象では、『申込み数を理由に審査が否決されることはないはずだけど、審査に関する内容をこの場で明言する権限も持ってないので具体的にはちょっと・・・』という感じです。
ちなみにC社は影響があると言われてましたが、それは一度に申し込んだ他社で先に30万円の融資枠が可決したとなると、その人には30万円の借り入れがあると考慮に入れる必要があるので、そういう意味では影響することもありえるという内容でした。
ただ、全般的には、どうも、インターネットのカードローン紹介サイトで言われているほどには申し込みブラックなる状態は存在していないようです。
もっとも、ネットに公開されている情報や手元にある書籍などで調べてみると、
『一度に〇社以上申し込んでる人は返済できない人が多い』
という思いを持っている審査担当者はいるようです。
経験則として、それぞれが基準みたいなのをもって審査にあたっているわけですね。仕事をしている以上、そういうのはあって当然なのですが、それはあくまでも個人的な見解で、その部分だけで審査が通らなくなるわけではありません。なぜなら総合的に判断するから。
総合的というのは、返済能力の有無のことだと、A社の人は言っていました。
なので、会社の内規で『〇社以上申し込んでいる人は問答無用で否決にする』という決まりでもない限りは、おそらく申し込み件数で審査が通らなくなるようなことはないだろうというのが今回調べてみた結果です。
ただ、やはり節操なくあちこちに申し込むのはどうかと思います。
2社、3社程度申し込んでみるのは許容範囲でも、10社とか一気に申し込んでいるのを見ると、ちょっとドン引きされるんじゃないでしょうか?
そういう意味においては、一度に申し込むのは2~3社程度にしておくのがベターだといえます。