お昼の番組『バイキング』で、『銀行ローンが組みやすくなる5つの方法』という特集が組まれていました。お話をされていたのは元メガバンク支店長をしていた菅井敏之さんです。
以前もご紹介しました、17万部を超えるベストセラーの著者の方ですね。
例えば、同じ会社で同じ年収であっても、銀行側から見れば貸せるローンの金額は変わってくる可能性があるのだそうです。個人的な信用によってこの金額差が生まれてくるそうで、そのポイントは以下のようになります。
目次
収入と支出を把握する
基本中の基本ですね。融資の相談の際に、お金の流れ、家計の状況を説明できない人というのは、お金の管理ができてない人という見方をされるそうです。当然、お金の管理ができないという判断をされてしまうと融資審査が通らなかったり、通っても額が少なかったりします。
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スマホの分割払いの状況も報告できる
誰しも借金のことは他人に話したくないものですが、銀行からお金を借りるときにまで借金を隠してしまう人がいるそうです。
しかし、個人信用情報機関という機関には、個人の借金の状況が事細かく記録されています。
信用情報機関とは個人信用情報の収集及び提供を行う機関である。
割賦販売法では「信用情報の収集並びに割賦販売業者等(割賦販売業者、ローン提携販売業者及び割賦購入あつせん業者)に対する信用情報の提供を業とする者」、貸金業の規制等に関する法律では「資金需要者の借入金返済能力に関する情報の収集及び貸金業者に対する当該情報の提供を行うもの」とそれぞれ規定している。
日本では、個人に関する信用情報機関は全国銀行個人信用情報センター、株式会社シー・アイ・シー、株式会社日本信用情報機構がある。また、事業者に関する信用情報機関に株式会社ジェイビックがある。ウィキペディアより
この機関に登録されている情報は、銀行や消費者金融、クレジットカード会社といった金融機関であれば確認することが可能で、融資を行う際には必ずチェックされています。
番組によれば、スマホの分割払いも立派な借金であり、分割払い情報もこの個人信用情報機関に登録されているそうです。
と、ここまでの話を聞くとちょっと焦ってしまう人もいるかもしれませんが、仮に、スマホの分割払いを申告してなかったとしても減点にはなりません。金額的に少額ですし、ほとんどの人が借金という認識をしてないことを銀行サイドも知っているからです。
が、そこで、あえて、きちんとスマホの分割払い分まで申告すれば、『おっ!』となるわけです。
要は、『しっかりしているな』という印象を銀行の担当者に与えることで信用度を上げよう、ということのようです。
親と同じ銀行に口座を作る
例えば、親が同じ銀行に口座を持っている場合は、銀行側は親と連結で信用度合いを見たりするそうです。
本人には2500万円しか貸せないという判断であっても、仮に親が口座を持っていれば、親の信用もプラスになって3000万円融資可決したりするということです。
しかし仮に親がトラブルを起こしているとこうした合わせ技は期待できないかもしれませんね。
クレジットカードを持つのは2枚まで
基本的に、クレジットカードは枚数をたくさん持てばもつほど銀行からの評価、信用は下がりやすい傾向にあります。
クレジットカードにはキャッシング枠というものが設定されていることが普通で、そのキャッシング枠は例え利用してなくても枠分だけの借金が可能ということで借金があるのと同じという見方をされるわけです。
例えば、キャッシング可能枠が50万円のクレジットカードを3枚持っていると、たとえキャッシングは一切利用してなくても、150万円の借金があるものとして扱われるということです。
実際に、キャッシング枠がなければ3000万円融資できたのに、たくさんクレジットカードを持っていてキャッシング枠もついていたがために2500万までしか融資審査が通らなかったりということがあるそうです。
こうしたことから、クレジットカードは2枚までとしておくのが無難ということです。通常利用のための1枚と、万一の時のためのもう1枚という考え方です。勧められるままに3枚、4枚と使いもしないクレジットカードを持つことは得策ではありません。
毎月積み立て預金をする
これは毎月一定額を預金し続けているということが重要なんだそうです。
銀行にとっては何の準備もなくお金を借りようとする人と、何等かの準備をコツコツしてきた人、どちらがいいかといえば断然後者だということです。
既に借金がある場合も同様で、返済を毎月コツコツと遅れることなく実行してきた人は、それが大きな信用にもなりえます。借金があることが逆にプラスに働くのです。
しっかりと順調な取引の実績を作っておくということが信用を上げる大きなポイントになるといえるでしょう。
以上5点が、銀行ローン審査に通りやすくなるポイントです。
また、番組では、ローン審査に落ちやすいケースも紹介されていましたのでまとめておきます。
ローン審査に落ちやすい人の特徴
派手な腕時計をしている人
まだ資産形成途上であろう年代の人がブランド物の派手な時計をしていると、分不相応という見方をされる場合が多いようです。収入に見合っていればよいですが、収入確認書類に書かれている額と時計の金額とのバランスがとれてなさそうな場合はマイナスイメージを持たれてしまうということでしょう。お金持っているんだよというアピールのつもりでも、単なる浪費癖とみなされ、肝心な収支管理ができない人というレッテルを張られる可能性があります。
銀行員との会話でヨコ文字をつかう人
知ったかぶりで胡散臭いというイメージを持たれるようです。
もちろん程度にもよるのでしょうが、下に見られたくないがために知ったかぶりをするような人は要注意です。
文字が汚い人
銀行融資の審査というのは、融資担当者だけで手続きが済むものではなく、担当者の上司や支店長など、複数の人が申込書を見て審査をすることになります。そういう時に、何百、何千万もの借り入れを申し込もうとする書類が書きなぐったような文字で書かれていたら、『この人ホントに大丈夫?』となるのだそうです。
確かにこれは銀行だけに限らず、クレジットカードの審査であっても、文字が汚い人は融資が可決しても枠を低く設定されるというような話が書籍に載っていたこともあります。
考えてみたら銀行員になるような人たちはやはり真面目で丁寧な性格の人たちが多いでしょうし、そういう人にとって雑な印象を与えてしまうような行動は慎む必要があるわけです。
下手でもいいから丁寧に書くことが重要なんですね。
というわけで、銀行ローンの審査を突破するには、『丁寧&コツコツ』がキーワードになるようです。銀行業界もIT化が進んでいますが、こういうところは意外なほどアナログな面を持ち続けていますね。