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お金を借りる カードローン・キャッシング

カードローン・キャッシングの金利はなぜ高い?

まずは結論。

『無担保で連帯保証人も不要で使い道自由だから』

昔は、お金を貸す際には担保か連帯保証人を付けるのが当たり前でした。

担保といえば家や土地、車などの資産で、連帯保証人といえば両親や兄弟、親戚などに頼みにいかなければなりません。

どちらも心理的なハードルはかなり高く、現実的にも担保を用意できない、連帯保証人を探せないという人はたくさんいたわけです。そういった人はいくらお金が必要でも、借りることは不可能でした。

借り手目線で考えればお気の毒にということになりますが、反対に貸し手目線で考えればそれもやむを得ないと納得もできます。

貸し手にしてみれば、お金を貸した相手が万一返済不可能な状況になった場合、どういう風に貸したお金を回収するかは、融資を実行する際の重要ポイントです。
貸し倒れリスクはなんとしても避けたいわけです。

そもそも、お金を借りる人というのは、お金がない人です。

お金がある人がわざわざ金利を払ってまでお金を借りるというのは、事業を営んでいる人くらいです。銀行との関係を良好に維持し、いざという時に融資を追加してもらいやすくするために資金力があるうちから借り入れと返済を繰り返して信用力を上げていくわけです。

しかし、一般の人にとってはそういう銀行との付き合いは全く不要ですから、融資を申し込む人というのは基本的にそのお金が用意できない人ということになります。

お金がない人に対してお金を貸すわけですから、相応の対策を取っておかなければなりません。

本来ならそれが担保であったり、連帯保証人であったりするわけですが、そうなると融資対象が限られてきます。

しかし、

『担保も保証人も不要、だけど金利はちょっと高いよ。』

ということにすると、これが意外に多くのニーズがあったわけです。
これがいわゆる無担保ローン、今のカードローンにつながっていきます。

ちなみに、個人向けの小口ローンは昭和の初期くらいから登場していますが、当時、そのローンを利用できる人は勤め先も収入も資産も人脈も豊富な人に限られていました。

もちろん、いまのカードローンのように資金使途自由などということはなく、家庭生活に沿った用向きでなければ融資はしてもらえませんでした。つまり目的ローンだったわけです。

今では金利が高いとはいえ、何に使っても自由、収入がそれほど高くなくても、担保がなくても、連帯保証人がいなくてもお金を貸してくれるわけですから、大きく様変わりしているわけです。

もっとも、金利が高いといっても、一昔前のように年率で30%近く取られるようなことは今ではありません。
大手の消費者金融であれば、年率の最高はどこも18%程度にそろえています。

また、銀行のカードローンであれば、年率の最高が10%なんていうところもあります(住信SBIネット銀行カードローン)。

そう考えると、年率はここ数年で三分の一程度になっているわけで、昔を知る人からすれば、印象ほど高金利でもないといえます。

ちなみに、使う目的が明確で、それ専用のローンがあるならそちらを利用した方が金利は圧倒的に安くできます。

車を買うならオートローン、教育資金に使うなら教育ローン、リフォームに使うならリフォームローンといった具合です。住宅ローンもありますね。

これらの目的ローンは、カードローンのように限度額内なら何度でも繰り返し利用できるというものではなく、審査が通った融資額がそのまま支払い先に振り込まれ、後は返済していくのみという融資定番の流れになります。

融資金額も100万円を超える高額になることが多く、カードローンよりはかなり低金利で利用することができます。

反対に、何に使うというわけではないけど生活費が足りないという場合や、お金が必要な理由ははっきりしているけどそれ専用のローンがないという場合にはカードローンが最適です。

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