まずは結論。
『可能です。』
【解説】
生活費が足りない!
そんな時に取れる対応は限られています。
多くの方は、お金が足りない時には親を頼ります。
親も、子供が生活できない状況ということであれば、小言を言いながらでも貸してくれることが多いようです。
しかし、
頼れる親がいない、友達に借りるのもちょっと、、、
というような場合には、どうしますか?
こういう場合に考えてみたいのが公的な支援制度。
いきなり銀行や消費者金融という前に、何かよい支援制度はないものかと調べてみました。
一番適当なのが、各地方の社会福祉協議会が行っている
『生活福祉資金貸付制度』
です。
この制度は、個人ではなく世帯に対して支援を行うもので、世帯の収入をベースに貸し付けの可否が審査されます。
この制度が対象としているのは以下の3つの世帯です。
1.低所得者世帯
2.障害者世帯
3.高齢者世帯
このうち、低所得者世帯と高齢者世帯の場合は、世帯の収入の基準が設けられており、その収入基準を下回っていることが条件となります。
また、貸付制度ですから、返済が必要となります。
一般的な融資を受ける場合は融資を受けた翌月からすぐに返済が始まりますが、この制度であれば2か月~6か月間の猶予があります。つまり、返済開始は最長で6か月後からということになります。
金利は保証人の有無によって変わってきます。
保証人がいる⇒無利息で借りる事が可能
保証人がいない⇒1.5%の利息が必要
この生活福祉資金については、その利用目的によって細かく支援金の種類が分類分けされています。
一般的な生活費名目での貸付ということになると、緊急小口資金が一番適当な支援金で、この場合は10万円を限度に借り入れが可能です。
またこの緊急小口資金貸付の場合、返済は貸し付けの日から3か月後からになります。
返済期間は8か月間です。
さらに利息もつきません。つまり無利子で借り入れが可能です。
と、ここまでは何かと良い面ばかりですが、やはり税金を使った公的な支援制度ということで、それなりに面倒な部分もあります。
お金を借りるまでに最低でも5日~1ヶ月必要
まず、貸付実行までの期間ですが、緊急小口資金貸付の場合、最短でも5日かかるとのことです。
他の生活福祉資金貸付になると申し込みから貸付実行まで1か月はかかるそうです。
かなり待たされることになりますし、急を要するような場合には利用したくてもできないということもありえます。
また、借りようと思っても、条件があれこれあって、そうそう簡単には貸してくれません。
例えば、、
〇緊急で生活費が必要になった理由を書類で証明しなければなりません。
〇恒常的に収入が少なく生活が困窮している場合は利用できません。
〇収入がない世帯も利用できません。
〇この貸付金で急場をしのげればその後は自力で生活できなければなりません。
〇他の給付金制度で利用できるものがあればそちらが優先されます。
といった具合です。
やはり公的なものですから、それなりに手続きを踏まなければなりません。
こういうところが面倒ではありますが、10万円まで無利息で、返済も3か月後からで8か月間かけて返していけばよいということですから利用すれば助かるという人は多いのではないでしょうか?
審査期間が長いのがネックですが、何か月も待たされるわけではありませんから、どうしても審査が待てないような場合は、つなぎとしてアコムとか、プロミスなどの無利息期間が設定されているカードローンを利用するのが得策です。
流れとしては、
最近はカードローンの金利も低くなってきたとはいえ、それでも50万円以下の借り入れ枠だと上限いっぱいの金利になると思って間違いありません。
"上限いっぱい"とは、多くの場合、18%です。
カードローンの無利息期間をうまく利用して、緊急小口資金貸し付け制度へつなげれば、カードローンの利息はゼロで利用が可能です。仮に、無利息期間を過ぎたとしても、実際に利息がかかるのはせいぜい1週間程度でしょうから数百円ですむでしょう。
なお、無利息で借りられる期間があるカードローンはあまりありません。
以下の2つが無利息借り入れとなると定番です。
無利息で借りられるカードローン
プロミス
金利:年4.5%~17.8%
無利息期間:30日間
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
アコム
金利:年3.0%~18.0%
無利息期間:30日間
あたりが有名ですので参考にしてみてください。